本と、私と、ある詩人。
幼稚園の頃、私は本が好きだった。
たくさん絵本を読んでいた。
そこに書かれている言葉が好きだった。
絵に示されていないことでも自由に思い描くことができる、明瞭で曖昧な"言葉"が好きだった。
小学生の頃、私は本が好きだった。
学校の図書館にある本を片っ端から読んでいた。
知らない漢字、知らない知識、知らない言葉遣い。
いろいろな未知に出会いそれらを知っていくのが好きだった。
中学生の頃、私は本が好きだった。
10分の休み時間は幸せな読書時間だった。
苦手な本も出てくるように