待った甲斐ある美味しい宮古そば(24年12月17日)
池間島をランニングで一周した後、自転車を停めていた「海美来」でお昼を食べることにした。
レジのおばちゃんに宮古そば(700円)と海ぶどう(400円)を注文し、小銭を出そうとしてもたついているとおばちゃんが「1000円でいいよ」と100円まけてくれた。「嬉しい、ありがとう」とお礼を言った。ラッキー。
店内のテーブル席は混んでいたので相席させてもらい、料理が出てくるのを待つ。
なかなか出てこない。
先ほどのレジのおばちゃんがちょっと渋い顔でこちらに向かって歩いてくる。
「お兄さんごめんね(おっさんやけど)〜。残り最後の海ぶどうだったんだけど、載せたお皿を落として割っちゃったの。洗って出そうと思ったけどガラスの破片が入ってるかもしれないからお金返すね」
と言って300円を返してくれた。
えぇ、。
食べる気満々だったので残念だが、おばちゃん正直やなぁと感心した。
まぁ宮古そばが食べれればいいか、と気を取り直す。
でも、全然出てくる気配がない。
もう10分以上待っている(笑)
先ほどのおばちゃんと目があった。
またおばちゃんがこちらにやってくる。
「お兄さん、ごめんね〜。宮古そば今つくろうとしてるんだけどね、ちょうどそばが切れちゃってて。もうちょっと待っててね〜」
ええ〜、そんなことある〜?って思ったけど、なんだかあのおばちゃんに言われるといつまででも待とうという気になってしまうから不思議だ。
それからもう5分ほど待っていると別のおばちゃんがお盆にのせた宮古そばをそろ〜っと持ってきてくれた。ご高齢。頭が下がる。
美味そう!
早速、汁をすすり、麺を喰らう。
待った分だけより美味しく感じた。
食べている途中、喉が渇いたのでウオーターサーバーの所にいってコップに水を入れようとしたらチョロチョロとしか出ない。
おばちゃんがこちらに来るタイミングを見計らって「すいません、お水がもうないみたいなんですけど」と言ってみると、「ごめんね〜、重たくて取り替えられないのよ。言い出した人が自分で替えてね〜」と愛嬌あるお顔でおっしゃる。
一瞬、えぇ〜(今日3回目)と思ったが、コピー用紙がなくなった時、コピーをとってる人が用紙を補充するのは当然じゃないかと納得していると、
「そこの裏に替えの水がいくつも置いてあるからね〜」と親切にも場所を教えてくれた。
そこで、他のお客さんたちの視線を感じた。
おばちゃんとのやりとりをみんな聞いていたんだ。まっそりゃ聞こえるか。
急に自分に注目が集まっている。
プレッシャー。
まぁ、やったことないけどやってみるしかない。
とにかく替えのボトルを持ち上げ、口に貼ってあるシールを剥がし、空のボトルを外したあとに載せてみた。
青のレバーを押し下げると水が出た。良かった。
ホッ。
コップになみなみと水をいれて席に戻ると、他のお客さんたちがウオーターサーバーの前に列を作っていた。
なんや、みんな水欲しかったんや。ちょっといいことしたような気分になる。
宮古そば完食。
ご馳走様でした。
いやぁ〜やっぱり宮古島はいいなあ。
またここ来よう。
おばちゃん、いつまでもお元気で。