屋久島(初日)
鹿児島からは小型のプロペラ機だった。こちらのほうがなぜか安心感がある。30分ほどの飛行で、夕方16時に屋久島空港に着陸した。小さな空港。預けたキャリーバックを受け取り、食堂で屋久島うどんを食べた。飛び魚の天ぷらもついていて、背びれもパリパリいけた。売店のおばちゃんに近くにコスモスというドラッグストアがあることを聞き、明日の宮之浦岳縦走のための行動食を買いに行った。あんぱん、カレーパン、羊羹などを買い、近くのバス停で17時15分のバスを待つ。先に待っていた地元のおじさんが「里帰りですか?」と話かけてくれた。優しい語り口でほっとする。5分遅れでバスが到着し、乗り込んで窓際に座った。車窓から屋久島の山々、海が近くにみえる、空は高く、薄い雲がのびている。
鯛の川のバス停で降り、橋を渡り右折し、坂をのぼっていくと、きれいな川が流れていた。大きな岩がごろごろところがっているのが見える。立ち止まって、大きく深呼吸し、いいなあ、と思う。
ほどなくゲストハウス久島についた。ドミトリーで1泊3000円。建物はウッド調で居心地が良さそう。トイレもキッチンも綺麗。主人に案内された部屋には2段ベッドが3台。ラッキーなことに下段が確保できてホッとした。上段と下段では雲泥の差だ。隣のベッドの旅行者は大学院生で、「今日は縄文杉まで往復してきたけどもうヘトヘトです」と言っていた。明日の予定を聞かれたので「宮之浦岳の日帰り登山」というと驚いていた。ベッドで菓子パンを食べ、早々と横になった。