いない世界(2009.10.26)
僕のいない世界を想像してみた。
そこでは誰かが悲しみ、誰かが笑うだろう。
きっとほとんどの人に大きな影響は与えず、静かな時間が続くだろう。
その世界で大きく取り上げられるニュースは誰かの離婚と誰かの交際の噂。
泣いてくれる人は多くはいないだろう。
憂いてくれる人は多くはいないだろう。
凄く小さな存在で、必要性の低い命だろう。
そんな中で、心に大きな穴を空けてくれる人もいるだろう。
やるせなくて、切なくて、思い出してくれる人がいるだろう。
その中に僕が光を与えた人がいるだろう。
その中に僕が闇を作った人がいるだろう。
僕に会いたくなる人がいるだろう。
僕を忘れない人がいるだろう。
僕の事を想ってくれた人もいるだろう。
僕の事を思い出した人もいるだろう。
僕との未来を夢見てた人もいるだろう。
僕との過去に浸ってた人もいるだろう。
未来を夢見た人の未来は閉ざされ、浸ってた人は引き続き浸るだろう。
夢見た人は僕を憎むだろう。
浸った人は僕を愛すだろう。
夢見た人は続いてく世界で僕の話はしないだろう。
浸った人は終わった事のように僕の話をするだろう。
僕が残れる場所。僕がいるべき場所。
残念ながらここは、僕がいる世界。
いなくなってしまったら出来ない事は山程ある。
でもいるから出来る事が山程ある。
僕が何かを考え続ける限り、それは僕のいる世界。
悩みながら、間違いながらも探さなくてはならない、僕のいる時間に僕が出来る事。
欲張りな人は全てを失う。
頭の良い人は大切なものだけ残す。
本当に残したいのは僕のいる小さな意味。
2009.10.26
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