少年(2008.03.25)

裸足でも駆け抜けられる力を持つ子供達よ。





今はただ眠い、食べたい、遊びたいと大きな声で吠えまくる。



大いにそれらをこなしてくれ。
後悔のない時間と時代を、裸足のまま走り抜けてくれ。


そのうち足の裏は血だらけになり、歩く事さえままならくなるだろう。
それでもお前の足は付け根から動くんだから、ゆっくりでいいから前へ進め。痛みも忘れるくらい生きる事に夢中になれ。




ゆとり世代と煽られても、所詮ゆとりに溢れた大人のくだらない僻み。そんなもんなんか聞く必要はない。



お前の世界にゆとり教育があろうがなかろうが、お前ら自身はどうでもいい事。
そんなん無くてもお前らは本物を見つける目を持っている。





任天堂DSばかりしているのは、任天堂DSがあるから。
昔のように何もなかったらお前らは昔通りの遊びを普通に行うだろう。




ゲームをしながらも、少年は少年の目を持っている。



その心を忘れずに。




自分が弱いから、弱い者いじめもする事だってあるだろう。
その心のズキッとした痛みを持ち続ければそれでいい。

いじめられたら惨めな思いもするだろう。
でもその悔しさや、やるせなさはお前だけのもの。それを自分だけの強みに変えればお前は相当格好いい人間。何でもかんでも「綺麗ごと」で片付けられる。
でも片付けたらひねくれるだけ。まるで、汚いものが好きみたいじゃないか。



泣いて、笑って、大人の顔色伺いながら、目で見た世界を信じて、生きてる。



少年の小さな羽根は、必死で折ろうとしても大人には折る事はできない。



縛りつけ、ムチを打ち、否定されても、目で見たものを信じて、起きている事を感じてる。それでいい。そのままでいい。



明日もこの街で、あの街で、その目を使って自分の未来を眺めればいい。



失うものなどない。その目はお前を裏切らない。






忘れないで。






僕も忘れないように。

2008.03.25

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