見出し画像

Rettyで働くプロダクトマネージャーのお仕事

こんにちは!田中大登(@tnkdaito)です。
グルメサービスRettyでプロダクトマネージャーをしています。

とプロダクトマネージャー(以下PM)を名乗っていますが、PMという役割は会社・事業・フェーズ・個人などによって多種多様です。

そこで本日はRettyにおけるPMの役割や仕事を明記できればと思います。

こんな人に読んで欲しい

・Rettyという会社に興味がある人
・PMというキャリアに興味がある人
(・田中の仕事に興味があるRetty社員)

Rettyって?

Rettyは「食を通じて世界中の人々をHappyに。」というビジョンの下、運営しているグルメサービスです。一人一人嗜好性が異なる中、一概なランキングを用意するのではなく、その人に合ったBESTなお店が見つかるよう、日々サービス改善を続けています。

スクリーンショット 2020-06-04 13.47.02

Rettyの開発体制について

画像2

RettyではLeSSといわれる1つのバックログをプロダクト全体で管理し開発を進めていく体制をとっています。導入背景は弊社プロダクト部門担当役員の野口がnoteにまとめています。

LeSSへの開発体制移行は大きな転換点でしたので、ぜひ興味ある方はご覧ください。

PMの役割

PMとはプロダクトの成長に責任を持ち、プロダクトが成長するためなら何でもやる、何とかする人です。

シンプルですが抽象度が高いため、結局PMって何なの?状態です。

・①プロダクト成長責任の持ち方って何?
・②どういう業務をしているか見えない
・①も②も企業/フェーズ/個人などにより異なる→結局PMって何なの?
(*Rettyの事例で①②を後術します)

PMに関する文献や記事はdelyの奥原さんがまとめてくださっています。イメージを持つためにも是非一読しておくべき内容かと思います。

まとめにあるTably株式会社 及川さんの話は読んで欲しいです。PM業務の難しさが伝わると思います。

簡単に内容を抜き出すと「プロダクト≒事業になってきている世の中で、事業を伸ばすためにはBTC(ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ)が大事。この3軸のバランスをきちっと取り、ユーザー体験を良くしつつ、しっかり収益をあげる事業を作り出していくことがPMの仕事」という内容です。

BTC全てに一定の知見があり、状況に応じてバランスを取れ、あの人なら信頼できる、何とかしてくれると周りから思われる。そんな人こそがPMだと思います。

Rettyにおけるプロダクトマネージャーの仕事

画像3

この図ではプロダクトに直接影響を与えるファンクションである
・集客(Rettyサービスに流入するまで)
・予約(流入からお店が見つかるまで)
・投稿(来店から他の人にオススメするまで)
の3つが記載されていますが、ユーザーさん/お店さん/営業さんのサポートを行う各ファンクションも存在します。

僕は予約のファンクションにいるPMなので、その立場で書きますね。

①プロダクト成長責任の持ち方って何?
②どういう業務をしているか見えない

プロダクト成長責任をどう持つか

僕は以下3つのサイクルを早く回すことで、プロダクトの成長に寄与しています。(人数が増えるほど、実行だけに責任を持つ人や整備だけに責任を持つ人もでてきます)

Rettyでは解決したい課題の量に対して、人数がまだまだ追いついていないのでPMが決断・実行・整備の責任を持っています。

スクリーンショット 2020-06-08 11.27.16

どういう業務をしているか

フェーズによって比重は変わりますが、以下の仕事をしてます。

◼︎決断
・指標選定
・目標設計
◼︎実行
・課題の発見
・課題解決策の立案
・解決策の推進
◼︎整備
・採用
・ルール整備
・ハイパフォーマンスの維持サポート

決断_指標選定

自部門だけでなく組織/事業全体にインパクトを与える指標を特定します。

スクリーンショット 2020-06-08 11.28.14

特定方法
・事業/ビジネスモデルの構造を要素分解する
・定量的分析(ファネル分析など)でボトルネックを特定
・本当にそれがボトルネックなのかの検証(ヒアリングなど)

決断_目標設計

特定した指標を「いつまでに・どこまで」伸ばすか決定し、ミッション目標とします。ミッションに属する個人の目標は「個人の目標達成=個人の成長&ミッション目標達成に寄与」するように、個人のレベルに合わせて設定します。

画像6

実行_課題発見

改善したい指標がなぜ今その数値なのか、その理由特定こそ課題発見だと思っています。定量分析で課題の位置を掴み、定性分析で課題の理由を特定していきます。

スクリーンショット 2020-06-08 11.29.15

第二象限のUXリサーチに関しては、一緒に働く分析チームの二見がまとめてくれています。

実行_課題解決策の立案

1つの解決策でよりインパクトを創出できる解決策を検討します。解決策を出すためには職種を超えたコミュニケーションや、先人の知見、他社の事例など活用して解決策を創出します。

以下の記事にエッセンスが詰まっているのでぜひ一読をオススメ

・課題をピックアップしたら、課題自体のインパクトをまず見極める
・次に、大きくて容易には解決できない課題の構造を整理し、扱えるレベルまで分割する
・最後に「この解決策を打てば、課題1と課題2と課題3が、一気に解決する」という筋の良い解決策を見出して集中する

実行_解決策の推進

やると決めた解決策を、より早く確実に進めていきます。

・協力者の巻き込み
・見えるモノで議論する
・協力者間でタスクと期日のすり合わせ
・細かなコミュニケーション

さらに詳細はこの記事の実行フェーズの箇所を読むとイメージが膨らむかと思います。ボリュームもあり具体の記載も多く良い記事です。

整備_採用

難しい課題を解決するために、人数が足りないことがボトルネックになることがあります。

その際には実行の業務比率を落とし、採用への比率を増やします。

◼︎具体的にやること
・採用の前提をすり合わせ、
・採用のプロセスへ協力し、
・採用の成果を最大化する。

画像8

整備_ルール整備

様々な解決策を推進するにあたり、ルールを設けたり、改訂することでスピードが上がる場合があります。

・進め辛さや困りごとの把握や吸い上げ
・当事者を中心に困りごとを解消するためのルール策定/改定
・ルールの周知と浸透までの施策実行

画像9

ハイパフォーマンスの維持サポート

これはPMというより、僕個人がマネージャーを兼任しているため、組織マネジメント業務として行っている業務です。

前提の話にはなりますが、1人では成し得ないコトを、たくさんの人の協力で成そうとすることが組織であり事業です。

協力してくれている全員が気持ちよく働けている状態こそが、ハイパフォーマンスを出せる状態だと思うので、できるサポートは行い、できないサポートはできないと伝えます。

・チームビルディング
・キャッチアップしやすいドキュメント整備
・メンバーの仕事内容や体調の把握
・メンバーの困りごとがあればサポート
・メンバーの成長促進や適切なアサインなど

チームビルディングや文化醸成についてはnoteを書いてますので、ぜひ参考にしてください。

最後に

まとめるとこんな仕事をしています。

◼︎決断
・指標選定
・目標設計
◼︎実行
・課題の発見
・課題解決策の立案
・解決策の推進
◼︎整備
・採用
・ルール整備
・ハイパフォーマンスの維持サポート
(*優先度判断は全てに発生するため省略)

本日はRetty株式会社におけるPMの業務内容を僕の観点から記載してみました。

同じPMでも成長責任の持ち方が会社・事業・フェーズ・個人などによって異なり多種多様な中、参考になれば嬉しいです。

これを見てRettyのPMに興味を持っていただけた方とお話ししたいです!

Twitterでも、Facebookでも絡んでください。
会社のページも貼っておきます!


いいなと思ったら応援しよう!

daito.tanaka
読んでくださりありがとうございましたっ ご意見ご感想などあればぜひTwitterで教えてください! 頂いたサポートはnote執筆のためのカフェ代に使わせてもらいます!

この記事が参加している募集