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内田樹『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)は先生も生徒も必読の一冊だ!

私がとやかく言うのを読んでもらっても仕方がないので,今すぐ手に入れて読んでください。教える立場の人も,学ぶ立場の人も。

最近久しぶりに読み返して特に「刺さった」部分を引用しておきます。ここを読めば全体で内田が何を言いたいのかを知りたくなるでしょう。

 私たちが話をしていて,つまらない相手というのがいますね。こちらの話をぜんぜん聴いていない人です。(中略)
 その人にとっては,私は「いなくてもいい人間」なんです。(中略)
 聴き手に何の興味も示さないで熱く語り続ける語り手も,聴き手の存在を否定するメッセージを発信しているという点においては変わりありません。

pp.113-114

私が以前に働いていた塾では内申書対策として学校の先生に気に入ってもらえるように「笑顔で目を見てうなずこう」という標語を教室に貼っていました。塾ではその練習もしておこう,というわけです。

当時は(きっも……)と思っていましたが,内田の師弟論においては重要なことかもしれません。

以下,有料部分では私の「授業論」を書きます。

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822字

不知塾と書いて「しらずじゅく」と読みます。 ソクラテスの「不知の自覚(無知の知)」を重視しています…

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