【英数国理社】大人の学び直し読書ガイド 第１回・数学編
学生時代は苦手意識があったり好きではなかったりしたあの科目でさえも，これを読んだら好きになってしまうかも……そんな名著を紹介します。
今回は嫌いだった人も多いであろう数学の本を紹介します。
藤原正彦・小川洋子『世にも美しい数学入門』（ちくまプリマー新書）
数学者・藤原正彦氏と小説家・小川洋子氏の対談形式で展開します。小川氏は『博士の愛した数式』で有名ですね。
私の数学レベルは，分かりやすく言えば，町内の少年野球の補欠レベルであろう。藤原先生はもちろん大リーガーである。
と謙遜する小川氏が鋭い質問を連投していきます。それに対して藤原氏がさまざまな解法や数学者のエピソード（奇行含む）を紹介します。
われわれド文系人間はやはり「人」に興味がありますから，まずは「推し数学者」を見つけて数学に親しみを持つのがいいでしょう。
この本を読んで高校数学の問題を解いてみたくなった人は，予備知識があまり必要ではない「確率」から始めるのがいいです。内容の確かさと取り組みやすさの両方を考慮すると箕輪先生の次の本がベストです。
皆さまからのお布施はありがたく頂戴いたします！