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教科の垣根を越えよう①

学校で勉強していて,または入試問題を解いていて,知的好奇心が刺激される瞬間があるかと思います。例えば「こんな人物がいたのか」「この事件は興味深いな」「この現象は面白い」などと感じることがあるでしょう。そんなときは,それらに関する記事を英語版WikipediaやSimple English Wikipediaで読んでみることをおすすめします。

次の文章は大学入試センター試験「世界史A」の問題文です。

20世紀になると,中南米やカリブ海域出身の中流階層の中から,ヨーロッパで高等教育を受ける者が現れた。トリニダード=トバゴの初代首相となったエリック=ウィリアムズもその一人である。奨学金を得てオクスフォード大学に留学したウィリアムズは,『資本主義と奴隷制』として後に出版される博士論文を完成させた。だが,植民地出身の黒人である彼は,イギリスの大学で就職することができなかった。その後ウィリアムズは,アメリカの大学で働いた後,母国の独立運動を指導することとなる。その事績から,彼の著作をはじめとする関連資料は,1999年にユネスコの「世界の記憶」(記憶遺産)に登録された。

エリック=ウィリアムズについて,英語版Wikipediaから1文を紹介します。著書『資本主義と奴隷制』について説明されている部分です。

In his 1944 book, Capitalism and Slavery, Williams argued that the British government’s passage of the Slave Trade Act in 1807 was motivated primarily by economic concerns rather than by humanitarian ones.(Eric Williams)

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