見出し画像

ベテラン予備校講師が勉強の本質を教えます

拙著『はじめてでも「使える英語」が身につく!英語復文勉強法』には英語以外の勉強でも重要な,勉強の本質と言ってもいいことが書かれています。すでに何かを学んでいる人,これから何かを学びたい人は必読の内容です。

この記事ではその部分を無料公開します。存分に役立ててください。以下,引用です。


「間違い」は成長の糧

 「復文」で極めて重要なのは、実際に紙に書き出してみることです。 勉強が苦手な人、頑張っているのになかなか成果が出ない人によく見られるのは、勉強を頭の中だけ、または音声だけで済まそうとする姿勢です。このやり方がまずいのは、答え合わせを正確にできなくなるからです。自分が頭の中で作成した、または声に出した「答案」が、「正解」を見た瞬間に記憶から飛び、または記憶が書き換えられて、「合ってた・・・気がする」となってしまうリスクがあるのです。 これはよくありません。

 意外に思われるかもしれませんが、勉強の過程で重要なのは間違えることです。間違えたところを調べ直し、考え直し、理解し、定着するまで練習することこそが勉強だと言ってもいいかもしれません。不正解は私たちが学び、成長するきっかけを与えてくれます。 自分が間違えたことに気付くのに有効なのが「紙に書き出してみること」です。脳内答案をいったん外部に出力し、客観的な視点から「答え合わせ」をすることで、自分の学習ポイントが浮かび上がります。

 たくさん間違えてください。何度も間違えてください。挑戦しなかった人は間違うことすらできません。間違えたのは挑戦した証ですから、それだけでも誇りに思っていいのです。加えて、間違えたところは私たちの「伸びしろ」です。もちろん、正解は正解で素晴らしいことです。「やったね!」と快哉を叫び、気分を上げていきましょう。しかし、学習に有益なのは正解よりも不正解であることは、何度も何度も強調しておきます。ミスは親友であり、恩師でもあります。

ここから先は

0字

不知塾と書いて「しらずじゅく」と読みます。 ソクラテスの「不知の自覚(無知の知)」を重視しています…

塾生

¥2,000 / 月

皆さまからのお布施はありがたく頂戴いたします!