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エッセイ 猫と棲む日日「小池陽慈は異次元に飛び立つ」

できるだけ勉強になる雑談を日日書いていきたい。まったく構えずに書いていくので,これを読もうとする酔狂な人も肩の力を抜いて読んでいただきたい。


大半の予備校講師は入試問題がないと何もできない。これは「いい/悪い」とか「上/下」とかの話ではなく,単なる事実の指摘である。「予備校講師は先手番を担当できない」と言い換えてもいいだろうか。大学が入試問題を作ってくれないと語る言葉を持たないのが予備校講師なのだ。

小池陽慈はこの枠の外に出た。

最新刊『マンガ森の彷徨いかた 批評理論で名作を楽しむ』を読んでこのように感じた。

前作『スマホ片手に文学入門 検索で広がる解釈の楽しみ方』も合わせて読んでほしい。私が言っていることが実感できるだろう。

小池陽慈は受験指導から離れた文筆活動を展開するようになった。数年後には小池陽慈が書いた文章が国語の入試問題で使用されることもあるだろう。小池陽慈が予備校講師という枠の外に出たというにはこういう意味である。解説する側から解説される側に回るのだ。


この「猫と棲む日日」は私の雑談録のようなものだが,一方的に発信するのは心苦しいので,同名で雑談専用の掲示板を用意した(noteメンバーシップ限定)。記事に関連することでもいいし,無関係なことでもいいので,気軽に書きこんでほしい。

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