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ニュース英語で学ぶ英文法・語法講義(4.19)

《もっと賢くなりたい人》のための「読む」英文法・語法講義です。英文法・語法の解説を中心としますが,いわゆる「直読直解」の練習にもなるスタイルで記事を読解していきます。


講座説明

ニュース英語の最初の1~2パラグラフを読むことで「いま世界で起きていること(what is going on in the world)」を知ると同時に英文法・語法の勉強もしてしまおうという,よくばりな連載です。毎日更新します。

指導経験も執筆経験も豊富な私・田中健一が解説します。読者は英語の基礎がある程度固まっている人を想定しています。

教材として使用するVOA LEARNING ENGLISHの記事にはすべて音声が付いています。リスニングを鍛えたい人は先に音声で聞いてから文字で読む,またはその逆をするといいでしょう。


今朝の課題文

講義を始めます。今朝の課題文はこちらです。

A report by a cybersecurity company suggests that nearly half of the world’s internet traffic is now produced by computer systems called bots.

A bot is a software program that often works by itself on the internet to perform the same kinds of actions as humans do.


解説

A report by a cybersecurity company「サイバーセキュリティ企業の報告は」

suggests that「以下のように示している」
※suggestは主語が無生物の場合は「提案する」ではなく「示す」の意味です。

nearly half of the world’s internet traffic「世界のインターネットトラフィックの半分近くが」

is now produced by computer systems called bots.「現在,botと呼ばれるコンピューターシステムによって生み出されている」

A bot is a software program「botとはソフトウェアプログラムのことである」
※S be Cは単に「SはCである」と訳すのではなく「SとはCのことである」と訳したほうがいいことがあります(定義文)。《A+名詞+is+名詞》は定義文の可能性が高いです。

that often works by itself on the internet「たいていの場合はインターネット上で自力で作動する」
※thatは関係代名詞で,前の名詞a software programを説明しています。

to perform the same kinds of actions as humans do.「人間がするのと同じ種類の行動をする」
※to不定詞の副詞的用法(目的)ですが,前から訳したほうがいいでしょう。下の例文ではどちらの訳でも模試などで減点されません。

I went to Tokyo to meet Yuriko.
私は百合子に会うために東京に行った。
私は東京に行って百合子に会った。


訳例

【DeepL】
あるサイバーセキュリティ企業の報告によると、世界のインターネットトラフィックの半分近くが、ボットと呼ばれるコンピュータシステムによって生成されているという。

ボットとは、インターネット上で単独で動作し、人間と同じような動作を行うソフトウェア・プログラムのことである。

【ChatGPT-4】
サイバーセキュリティ企業の報告書によると、世界のインターネットトラフィックのほぼ半分が、ボットと呼ばれるコンピュータシステムによって生成されているということです。

ボットは、しばしばインターネット上で自動的に動作し、人間と同様のアクションを実行するソフトウェアプログラムです。


ホームルーム

編集部からこちらが送られてきました。面白そうです。今日から少しずつ読んでみます。

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