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自分を深める倫理講義~キルケゴール~

飲茶『史上最強の哲学入門』(河出文庫)とセンター試験過去問を合わせて古今東西の哲人の思想を学びます。

今回はキルケゴールについて学びます。「飲茶本」を読んでから下に進んでください。


まずは問題に挑戦してみましょう。

自己について考察したキルケゴールに関する説明として最も適当なものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① いまここにある自己が,他者とは異なるただ一人の自己として生きることの重要性を説き,自らの主体的真理の探究を主張した。
② つねにすでに世界の中に投げ出され,様々な事物や他者と関わりながら生きる自己は,「世界内存在」というあり方をしていると論じた。
③ 各人は自己のあり方を自由かつ自覚的に選択できるが,その選択は,社会や全人類のあり方と強く結び付いていると説いた。
④ 孤独と絶望に耐えながら真実の自己を追求する者同士の,全人格的かつ理性的な交わりを,「愛しながらの戦い」と呼んだ。

2020年度・追試験

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不知塾と書いて「しらずじゅく」と読みます。 ソクラテスの「不知の自覚(無知の知)」を重視しています…

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