「素粒子物理学なんてなんの役に立たつの?」と言われたら
自分の好奇心、強いては人類の好奇心を満たすためで良いので、「分からない」と答えたい。
だが、こういう質問をしてくる人はたいがい親だ。"ステークホルダー"であるにも関わらず「役に立つかどうか」を気にするほど人類リテラシーがないため、「分からない」とは答えづらい。
役に立つとは「使って効果がある。有用である。」ということだ。確かに有用であるようには見えないが、「問屋」みたいなもんだと思わせればよい。
問屋は「幅広い商品の取り扱い」が役割の一部だ。HEROのマスターのように「あるよ」と言えることが存在意義だ。在庫はあればあるほど良い。
つまり、
「なんの役に立つっていうの?」
「「あるよ」と言えることに役に立つ」
ということだ。
ラマヌジャンの数式が100年後にブラックホール研究に使われたり、
アインシュタインの相対性理論が100年後にGPS機能に使われたりしているため、
研究対象が何かの役に立つかなんざ、研究単位では分からない。なのでとりあえずタンクにぶっこんどけって仕組みになっている。
なにかを作り出す人はそこから好きなのを取り出して使う。なので、「在庫の豊富さ」が大事なのだ。
うーんやっぱりロマンのない話だ。やっぱり「純粋な好奇心だよ」と言ってしまおう。
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