選挙は行くべきか
よく「選挙に行け」とか、「行かないとダメだよ」とか言われる。でも「なんで行かなきゃいけないか」を問うと「国民として〜」とか、「大人として〜」とか、いまいち要領の得ない回答しか来ない。
ということで、どれだけ選挙に行ったほうが良いか判断するために「自分が選挙に行かないと、推しメンが選挙に勝てない確率」を求めてみようと思う。面白そうだ。
この、「自分が選挙に行かないと、推しメンが選挙に勝てない確率」を言い換えると、「推しメンと非推しメンが同票の確率」を求めれば良さそうだ。
20001人が1位と2位の投票に参加した場合、10000票対10000票の時だけ、自分の票が効力を発揮するはずだ。
これは、
推しメンの得票数が10000票だった時のパターン数/推しメンの得票数が1〜20001票だった時のパターン数なので、1/20001で0.00005。つまり、0.005%だ。いやはや、むなしい数字だ。
学級委員長を決める時ですら、2人が立候補してクラスが40人だとしたら1/40で0.025、つまり2.5%だ!学級委員長を決める時ですらこの確率なのだ。
つまり、「推しメンを勝たせたい」という気持ちの場合、力になれる確率はゼロに近いので行く必要はない。
投票したところで勝っても負けても自分の票が影響する確率はほぼ0%に近いので投票所に足を運んだ分ガッカリするだけだ。
しかし、この合理的判断が蔓延すると、固定票が勝つ確率が上がってしまうため、自分以外の人に「選挙に行こう!行かなきゃだめだよ!」と言う必要はある。
ここで、「なんで行かなきゃいけないの?」って聞かれても、正直に確率を言ってはいけない。説得力のある説明は諦めよう。「大人として〜」とか「国民として〜」とか言おう。
まとめると、「自分は投票しに行かないけど周りには投票しに行け」と言うのが一番良い。
以下のような感じだ。
「お前ちゃんと投票行けよな!」
「めんどくさいんだよな〜」
「バカタレ!日本国民として恥ずかしいぞ!」
「わ、分かったよ、行ってくるよ‥」
「‥行ったかな?よしよし、さて、録りためた海外ドラマ一気見するか」
こんな感じだ。なかなかの不届き者だが、もしかしたら、投票率の悪さを見るとみんなこういう動き回りをしてるのかもしれない。
ちなみに、本当に社会を変えたかったら一番コスパいいのは政治活動することだ。立候補しちゃおう。