「30代で頑張ったら40代で楽できるぞ~」は本当か
本当だが、嘘でもある。
30歳の時に頑張ったら40歳で楽できるが、40歳では、楽になった分を50歳で楽するための努力に割り当てることになる。
「30代で頑張ったら40代で楽できるぞ~」という言い回しは、まるで「30代から40代」限定であるような言い回しだ。
しかし資本主義下では常に成長が求められる性質上、常に次のステージへの投資を課す。もちろん個人でもだ。
ということで、いつだって成長していかなくてはいけないため、以下のように言うのが正確だろう。
「n代で頑張ったらn+1代で楽できるぞ~」
こうだ。
ここで注意しなくてはいけないのが、「n+1代で頑張ると、n+2代で楽できる」ということにもなることだ。
さらに、「n+2代で頑張ると、n+3代で楽できる」ことになり、「n+3代で頑張ると、n+4代で楽できる」ことになる。
定年もしくは死ぬまでエンドレスだ。
これってつまり、一生頑張らなくてはいけないということになる。社会の仕組みがそうなので受け入れるしかない。僕達は死ぬまで頑張らなくてはいけないのだ。
「いやいや、別に何代だろうが頑張らなくてよくね?」
なるほど確かに。ではn代で頑張らなかったらどうなるか確かめよう。
n代で頑張らないと、n+1代では楽できないことになるためn+1代は頑張らなくてはいけない。
さらにn+1代では、ただでさえ頑張っているのでn+2代のための頑張りに割くリソースがないので、n+1代はn+2代のために頑張れないことになり、n+2代も頑張ることになる。
さらに、n+2代はn+3代のために頑張れないことになり、n+3代も頑張ることになる。定年もしくは死ぬまでエンドレスだ。
ややこしや〜だが、まとめると、
n代で頑張った人は結局一生頑張るが成長している。
n代で頑張らなかった人は、最初の一年だけ楽できるが、その後は結局一生頑張るし、成長もできない。
ということになる。
どうせ頑張るなら成長した方がお得なので、最初のn代の時から頑張っていこう。
いやはや、しんどい仕組みだ。