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靴下脱ぎっぱなし問題を解決する方法
靴下を履かないことだ。
「靴下脱ぎっぱなしにしないでよ!」
「うるせえな片付けるつもりだったんだよ」
パートナーとの間で上のような揉め事はよくあると思う。しかも2〜3日引きずったりするし、一端落ち着いても再燃する。死ぬまでに10回くらいは繰り返すのではないか。
なるべくパートナーとは死ぬまでの間笑顔の総量を増やしたいところだが脱ぎっぱなした靴下が人生のうち2×10=20日くらい笑顔を奪う。
さらに、食べたら食べっぱなし問題と、外食するなら連絡よこせ問題を追加すると、のべ2ヶ月分の笑顔を奪う。
インパクトのでかい由々しき問題なので、自分のため、強いては世の夫婦のために僕はこの問題群の解決に真摯に取り組む必要があった。
昔ヘーゲルという哲学者が弁証法という真理に近づく方法を確立した(いろんな人が関わってるみたいだが割愛)。弁証法というのは、Aであるという真理(テーゼ)と、それに対してBであるという反論(アンチテーゼ)をぶつけて、その矛盾を解決するべくCという真理(ジュンテーゼ)を見つける。という方法だ。
「靴下脱ぎっぱなしにしないでよ!」(テーゼ)
「うるせえな片付けるつもりだったんだよ」(アンチテーゼ)
→「靴下履くのやめよう」(ジュンテーゼ)
このような営みだ。
靴下を脱ぎっぱなしにするのは良くない、という真理に対して、少しの間くらい良いだろう、というアンチテーゼをぶつけて、この矛盾を解決するために、靴下を履くべきではないというジュンテーゼを見つけるのだ。
気をつけなきゃいけないのは以下のようなアンチテーゼの応酬だ。
「靴下脱ぎっぱなしにしないでよ!」(テーゼ)
「うるせえな片付けるつもりだったんだよ」(アンチテーゼ)
「すぐ片づけてよ!」(アンチテーゼのアンチテーゼ)
「いいじゃん俺のタイミングで!」(アンチテーゼのアンチテーゼのアンチテーゼ)
多分僕たちはこの、アンチテーゼの応酬にかかりっきりで、ジュンテーゼを見つける作業を怠っているのではないか。ジュンテーゼ出しをサボることが、世の夫婦から笑顔の時間を奪っていると見た。
「食べたら食べっぱなし、やめてよね!」(テーゼ)
「いいじゃん洗うのめんどくさいし!」(アンチテーゼ)
→「紙皿にしよう」(ジュンテーゼ1)
→「1プレートにしよう」(ジュンテーゼ2)
→「テーブルにサランラップひいてその上にご飯広げよう」(ジュンテーゼ3)
「食べてくるならそう言ってよね!」(テーゼ)
「ごめん、連絡するタイミング逸した」(アンチテーゼ)
→「外食屋付近に停滞したら外食アラームを相方に送るマクロをココナラで外注する」(ジュンテーゼ)
(笑顔の価値と外注費、きっと外注費の方が安いのではないか)
靴下を履かない夫婦が増えてくれることを祈る。
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