「新しいことに挑戦しろ」と言われたら
新しいことに挑戦するやつとタッグを組もう。
よく「新しいことに挑戦しろ!」って耳にタコができるほど言われる。ビジネスシーンではなおのことだろう。
上記の記事のように、「今の安定に膠着しないで一歩踏み出せよな!」みたいな啓発であふれている。
では、新しいことに挑戦する能力ってつけられるのだろうか。
努力によって挑戦する能力がつけられるとしたらいいが、これが先天的にもたらされた能力だとしたらどうだろう。
先天だとしたら、挑戦することが出来ない人に「挑戦しろ!」と言っている人は、「後天的になんとかしろ!」と言っているのだ。かなり無茶ぶりかもしれない。
身長が低い両親に生まれた子に「高身長になれ!」と言っているようなもんだし、イケメンな両親に生まれた子に「不細工になれ!」と言っているようなもんだろう。
さて、では挑戦する人とはどういう人間だろう。これは「長いDRD4」を生まれつき持っている人と言える。
新しいことに挑戦するとドーパミンがでる。このドーパミンを脳が受け取ると快感を感じるが、このドーパミンを受け取るD4レセプター、DRD4というのが長いほうがこの快感を感じやすい。逆に、DRD4が短い人はこの快感を感じにくいのだ。
つまり、挑戦するのがめっちゃ気持ちいい奴と、挑戦するのがイマイチ気持ち良くない奴が生まれつき分かれている。もう生まれた時から、挑戦するやつは挑戦して、挑戦しないやつは挑戦しないと決まっていると言い換えることも出来る。
後天的になんとか「挑戦する人」になることは可能かもしれないが、DRD4が短いため、挑戦してもあまり幸福に感じない。つまり、「強制されて嫌々幸福と引き換えに挑戦する」はめになる。
なので、もしかしたらもう挑戦したくない人は無理に挑戦しない方がいいかもしれないのだ。
「いやいやでも、安心安全な現在地などない!って煽ってきたじゃないの!」
確かに。では、タッグを組もう。必ず挑戦好きな奴はいる。そんな奴をとっ捕まえてタッグを組もう。
ただ、日本人にはこのDRD4が長い人は100人中1人くらいしかいないらしいので、独り占めはできない。100人でその1人を共有しよう。
幸いなことに人間はもうそのDRD4が長い人を共有して何かを成し遂げるフレームワークを色々採用している。会社なんかがそうだろう。
会社や学校などのコミュニティで、「挑戦することが気持ちいい奴」を泳がせるんだ。
絶対に「あいつ意識高いよね」とか「うぜえな仕事増やすなよな」とか言ってはいけない。100人中1人の「しんどい挑戦」を率先してやって気持ちよくなれる人間なんだ、泳がせなくては損だ。
そうすることによって会社は新しいことに挑戦していき、強いてはその会社に所属する自分も挑戦していることになるのだ。
【参考】
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