2023年も毎月書いたnoteで1年を振り返ってみる
こんにちは。DeployGateの藤﨑です。
2023年がもうすぐ終わります。2022年1月から書き始めた毎月のnoteも24ヶ月目を迎えました。思い返すと今年も様々な出来事や変化がありました。自分視点でぱっと思いつくのは次のような点です。
自分自身ではなく、チームを前進させることにフォーカスし始めた
我々が得意なこと以外は積極的に外の力に頼る動き方を始めた
経営チームが経営という仕事に多くの時間を割く状況を促した
個人的には、自分が何度やってもうまくできないことを改善するのに時間掛けてチームを待たせるより、うまく外に頼りながら自分の得意を活かすことに全力を出せる状況を作ることが大事である、という気づきが得られたことが一番大きかったかなと思います。
そんなことを感じつつ、実際にどんなことがあったか、ここ1年の記事を振り返りながら見ていきたいと思います。
今年書いてきたこと
昨年12月と同じように今年書いた記事を並べていきます。
🔼 1月は、プロダクトの作りに関する自分自身の過去の体験を書いています。プロダクトを作る人と使う人の間に人が挟まることによって、いろんな情報が欠落してしまい、特に感情はまったく伝わらなくなってしまうというお話でした。これだけ分かっていてもふと気がつくとこの構造になっていることがあり、自身でもやってしまっていたので気をつけたい所存です。
🔼 2月は、Slackで顧客からフィードバックを受ける仕組みを持ち始めた話と、ついつい手段に目が向いていた経営チームに「目指す先をまず握る必要があるのでは」という気づきについて合宿で議論した話です。昨年に経営メンバーが増えたことを皮切りに、改めて経営について考える機会が増え始めた頃でした。この時点ではまだ見えていませんでしたが、ここから大きく自身の役割を変えていく流れが始まっています。
🔼 3月は、Twitterで見かけた出来事に自身の過去の体験を重ねて話をしています。作ったプロダクトが思いもよらないところで、思いもよらない人に新しい機会を作り、そこで生まれた成果が巡り巡って作り手に喜びや新しい機会をもたらしてくれるという循環がもっと自然に生まれるようにしていきたいですね。
🔼 4月は、前年12月に描いた中長期計画から実際に作っていくプロダクトを具体化しようとしていたが、それが全然進まなかったのでCOOに壁打ちを手伝ってもらったという話です。振り返ると、この時に分からないまま助けてー!とお願いしていたことが、実は後に出てくるクリフトンストレングス結果を踏まえて考えてもベストソリューションでした。
🔼 5月は、このnoteでも何度か目の目標設定の話です。自分自身が適応的に動くことを得意としながら慎重かつ責任感が強いという、目標設定がとても向いていない資質の持ち主で苦労していました。なので、達成するためではなく、学びを得るためにやる、一歩でも進んでいたらよしとしよう、というリフレームを試みた話です。なお今は目標設定はどこまでいっても自分に向いていないことなので、得意とする人に頼るという形になりつつあります。
🔼 6月は、自分の思考をアウトプットするのに、カメラに向かって話す体を取ることで、話しながら出てくるアイディアも含めて言語化がスムーズに進められ、さらに参照しやすいようにWhisperを使って自動文字起こし&字幕にするという手段を紹介しました。この頃から今に至るまで、ZV-E1とECM-B10は常に自分の鞄に入っています。一時はてなブックマークで総合トップに入り、多くの方に読んでいただいた記事になりました。
🔼 7月は、頭の中身を即座にメモする記憶補助ツールとして紙のノートに立ち返るというお話でした。これまで試してきたいろんなデジタルツールを引き合いに出しつつ、頭の中に浮かんだ単語や絵をいますぐメモするための場所としては現時点ではノートとボールペンが最強だよねっていう話です。なおPixel Foldも引き続き使っています。
🔼 8月は、hentekoと2人で経営としての判断をする中で「判断軸が実は言語化されておらず握れていないよね」という気づきを得て言語化した話です。言語化自体は1日やそこらでできましたが、その後ここに何度も立ち返ることができ、いい判断の軸になりました。いいプロダクトを継続的に作ることはとても難しいことだと感じています。
🔼 9月は、人と話をすることがリーダーとしての自分にどう影響しているかということを振り返っています。話をすることで自分のストレスレベルが下がり、聞くことでいろんな憶測を切り捨てることができるという話について、実際の体験を通じて得られた自分の考えを書いています。余談ですが、この月は何を書こうかだいぶ悩んでしまってこの記事の前に2案書いてボツにしました。そのうち供養したい。
🔼 10月は、久々に開催できたオフサイトミーティングの体験話です。とても良い会場で、めちゃくちゃ集中できて、あっという間に時間が過ぎてしまって物足りないぐらいでした。そして、ここで話したことがきっかけにその後の経営チームの動き方が大きく変わっていきました。
🔼 11月は、経営チームとしての方向性が徐々に明確になり、その中でも中核にある、得意なことに全力を尽くせるようにする環境を作り上げていく意図の背景を書いています。ここから約1ヶ月が経って話はさらに進み、現在は経営陣それぞれの管掌範囲も明確化し、さらにプレイヤーとしてボールを持ち続けることがないような体制に徐々に動き方を変えようとしています。
来年に向けた変化の年だった
そんな感じで、昨年に引き続きこの1年もいろんなテーマ・いろんな場所でnoteに記事を書いてきました。1年もあると前半の記憶は霞んできますが、記事を書いておくとなんだかんだ思い出すきっかけが残るのでいいですね。一方で、開発しているプロダクトやそのチームの様子にはあまり触れられなかったなという気づきもありました。その辺りに、この1年の自分の視点の変化が見える気がします。
こうして1年を振り返ってみても、やはり直近の2ヶ月の経営チームの動き方の変化は大きかったなと感じます。10月下旬の経営合宿から経営チーム3人が大幅に意識を変えながら、実際に動き方も変えているのはいいスピード感だと思います。
経営陣がやらないといけないことは未来のWhatとWhyを描き、その具現化をし続けることですが、プレーヤーとしてバリバリ動ける&動いていた人であればあるほど「理想はそうだけど、現実手も足りないのでまずはこっちが先ではないか」と思考がリソースに制約されてしまいます。そして、ここから抜け出すのはなかなか難しいことです。
我々の場合、私が経営合宿にて問題を提起した時は、他の2人の思考を引き上げるような感覚でいました。そこから2ヶ月足らずで概ね抜け出せているように感じます。思考がHowに縛られてしまっていることを他の人に指摘してもらったり、よく考えたら手を動かし続けることがやりたいことではなかった、あるいは自分自身が得意なことではなかったということに気づけたりしたことで、そこからスムーズに意識を変えていくことができたように思います。
記事ではさらっとしか書いていませんでしたが、11月からは業務委託でがっつりPMの方に入っていただき、プロダクトロードマップの具体化や、バックログを含め進め方の整理も進めていただいています。その強力な推進力と、これまでになかった視点を数多く目の当たりにする中で、これと同じことを自分自身が徐々に学びながらリードしようとしていたのは、どう考えても経営観点で不適切な人員配置だったなと反省しました。
その一方で、この新しい試みから来年に起こる変化がとても楽しみであり、こんな年末も初めてだなという感覚です。2024年はとにかく新しいチャレンジの年になります。これまでとは非連続的な、ポジティブな変化をたくさんしていければと思います。
まとめ
2023年は、現状に対する解像度の高い理解と俯瞰の両面が進んだ年だったなと思います。上手くいかなかったことや反省も多くありつつ、立ち止まらずに次のアクションに繋げていくことができてよかったです。引き続き、得意なことで全力を尽くしていいプロダクトを作り続ける状態を作っていきたいと思っています。
ということで、今年も大変お世話になりました。皆様よい年をお迎えください!