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英語と学びと、クロキョーさん。

音楽のジャンルとしてクラシック音楽と言うのがありますが、子供の頃からあまり好きではありませんでした。

理由はいろいろあると思いますが、楽しいから聞くという動機付けでなく、「教養のために聴け」という感じで言われたので余計に堅苦しく感じてイヤになっていたのかもしれません。


しかし、ある時に1人のクラシック評論家の本を読んで、考えが変わりました。いまは、そんなに詳しくはありませんが、クラシックの定番の曲はちょくちょく聴きますし、コンサートにも自ら選んで行くようにもなりました。


そんな風に私のクラシック観を変えてくれた評論家さん。その名は黒田恭一さんと言います。「クロキョーさん」の愛称で親しまれていたようです。

先ほど堅苦しいと書きましたが、大きな書店でクラシックの評論本のコーナーに行ってると、確かに堅苦しい本が多いのは事実です。音楽関係者じゃない一般人が読むとさっぱり分からないようなごちゃごちゃした中身のものも、結構あります。


けれど、クロキョーさんの本は、全然違いました。話題が幅広く、文章が分かりやすく、面白い。

クラシックの本なんだけど、クラシックの話ばかりでなく、「金○の大冒険」の話題にまでひろがる楽しさ(笑)がありました。ホントにクロキョーさんのおかげでどれだけクラシックへのイメージが変わったか。


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そして、数あるクロキョーさんの文章の中でも、いまでもずっと覚えている一節があります。


「好きなレストランで、いつも好きな肉料理を頼むように、気に入った楽曲があれば最初はそれを何度でも聴くといい。無理して幅広くしようとする必要はない。何度も肉料理を頼んでいるうちに、かならずいつか、この店の魚料理も食べてみようか、と思うようになる」


平易なようで、とても深い内容だと思います。英語や、他のいろんな学びも、これと同じ部分があるように思うんですね。

まず1冊、徹底的に同じ本とか教材をやりぬいてみる。何度も何度も。そうしながら、興味関心のアンテナだけは、立てておく。

そうすることによって、やがて他の情報にも興味が湧いてくる…


私の英語の場合、世代的に少し珍しいかもしれませんが、松本亨先生と言う方の著書にハマり、最初のうちは彼の著作をずっと何度も読んで学習していました。

そしてそのうちに、他の著者さんや情報にも興味を持つようになり、まさに同じ感じだったのです。


クロキョーさんの言葉のおかげで、学びが深まったことに感謝です。書いていて、また久しぶりにエッセイを読みたくなってきました。


あなたには、何か印象に残るエッセイとか、一節がありますか?もしあったら、ぜひ教えて下さい。


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