医者が、PRの専門家に会いに行く:誰も傷つけないけどたくさんの人に医療情報を届ける方法ってあるの?(1/5)
皆さんは覚えているだろうか。
2019年11月、「人生会議」を啓発しようとした厚生労働省のポスターが「炎上」したことを。
この炎上問題が起きたときから僕は「医療における広告や啓発」、言い換えれば「ケアとPR」というテーマの難しさを痛感していた。多くの方に届けたいと思えば、表現はどうしても先鋭的になる。そして、先鋭的な表現は時に暴力性を帯び、たくさんの人を傷つける。だからといって、誰も傷つけないようにと無難な表現にとどめれば、結果的に誰にも届かないモノになるだけだ。