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ふられてばっかり。

もう、すでに、去年の話。
インフルエンザが猛威を振るっているそうだが、私や私の子どもたちは、外出を怖がったりしない。なぜなら、今季、すでに罹患したからだ。

12月の初旬、同じクラスで数人感染者が出た長男が、木曜日の夜、40度の熱を出した。金曜日の夕方、仕事を早退して受診。土曜日に次男が発熱し、日曜日に受診。さらに月曜日の夜に発熱した三男が火曜日に受診、と家庭内感染を引き起こした。
連続して仕事を休んだので、目下婚外恋愛中の相手であるちょっと上の上司の先生(研究好きなのでこの名前)はもちろん、職場の後輩たちからも
大丈夫ですか?〇〇さん、調子悪いんですか?
と、気遣ってもらった。

私も、おそらく感染している。
こういう言い方をすると、語弊があるかもしれないが、私は元来、身体が強い。スポーツ経験もほとんどないし、運動神経もあまりいい方ではない。体力も人並みだ、が、どういう状態でも根性でどうにかしてしまう。
働いていると、私と同じ、あるいはそれ以上に気力で不調を乗り切ってしまう方に結構出会う。
おそらくそれを他人に強要するのはナシだ。しかし、自らそうなってしまうのであれば、そっと見守っていてほしい、のが本音だ。

それなのに、先生はそうでなかった。
事あるごとに、私の仕事場に現れて、
元気なのか、
熱はないのか、
早く帰らなくていいのか、
と、近寄ってくる。

そして、先生は、明らかにインフルエンザにかかってしまった。
この時、職場で罹患している可能性が高いのは、私だけ。この状態で、先生が発熱した、と聞き、私は様々な意味で慄いた。

先生に迷惑がかかる、仕事や生活に支障をきたす。
感染ルートから、私との接触を疑われる(念のため書くが、本当に私との、そういう接触はない。おそらく近寄ってしゃべったからだ)。
そこから、軽く1週間程度、また先生は塞ぎ込み、その半ばに漸く私がオススメした、土日でも夕方でも診療している、ちょっと診断は雑だが、私のような働く人にとっては大変貴重な病院に行き、インフルエンザの診断をもらった。

そうこうしている間に、年末を迎え、そのまま会えない期間になった。
私なりに数回、
今日お時間ありませんか、
お元気ですか?
など、連絡をしてみたが、良い反応もなく、なす術なし。

さらに、年末の勤務最終日、私と先生が、それぞれ管理職試験に合格したことがわかった。
うれしい、おめでとう、とやり取りするわけだが、お互いに忙しいこともわかっているので、なんとなく、誘いそびれた。

というわけで、2024年の最後は、表題にもあるように、先生にふられてばかりの年末であった。
このイライラと、持て余すパワーを子育てに注入するかのように、3人の息子たちとともに、家の掃除などせず、絶叫マシーンに乗るために遊園地へ行ったり、雪山へスキーへ行ったりした。
さらに、年明けの地域の駅伝大会に出場するため、ジョギングも始めた。

この先、管理職になれば、学ばなければならないことも多くなる。
先生とのことがうまくいかないからと言って、クヨクヨしている場合ではない。
と、気落ちしている自分に言い聞かせている、2025年の始まりである。

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