走り始めた私に拍手。
フルマラソンのエントリーをしてから数週間、やっと今夜練習を始めることができた。
noteに以前、前年度の同じ大会に向けて練習したことで、体重を2kg落として、そのまま今に至る、と書いた。本当にその時までは事実だったのだが、そこから今日までに2kg体重が増え、つまり昨年度までの元の体重に戻っていたのだった(他にも、ここに書くとその事実が覆される、ということがいくつかあり、内心ヒヤヒヤしている自分がいる)。
体重が戻った原因は、ここのところ、よく食べているからである。暑さもおさまり、まさに食欲の秋、田舎で農産物を観光資源にしているわが町には、今だけの美味しい食べ物がたくさんある。
元に戻っただけ、とは言いながら、フルマラソン直前の気持ちよく、軽い走りはできないことが予想された。
そのことが、早く練習を始めなければ、という焦りにもつながった。
そして今夜、走り始めようと思った矢先の降雨。今日は諦めようかと迷ったが、このあと一週間の予定を考えると、やはり今夜しかない、と玄関を出た。
時折、雨粒を感じたが、南西の方向には細い月も見えていた。自宅から長男の通う中学校を目指す。往復で4km弱。今日の目標の27分を達成するなら、この辺りかな、と予想が立つ。
スポーツキャップに、ナイロン製のジャージ、ライトのついたタスキをつけて、手には携帯電話を持ちながら走る。ポケットには、必要なさそうだったが、去年先生からもらったランニング用の手袋を入れておく。そんなに夜遅いわけでもないが、歩行者はゼロ、すれ違う車も数台、音楽は小音ならイヤホンなしでも問題ない。田舎のいいところである。
去年の今頃と変わってしまったことが多すぎるのだが、何故だか今日は、別居している夫のことを考えていた。今も住んでいる場所をはっきり知らないままである。子どもたちは夏休みに一度出会っているが、私はもう半年も姿を見ていない。
向こうには、旧友も仕事仲間も多くいる。遊べる場所も飲める店もたくさんある。幸せだといいな、と身勝手にも願う。それは本心だ。
夫は私より7つも歳下で、まだ三十代である。これまでここには彼の愚痴は多く書いたが、それでも夫は私の夢を叶えてくれた人である。私に結婚生活と、子育てにまつわる様々な世界を与えてくれたことを、心から感謝している。
走っていると、いらない情報が入ってこないので、思考が素直になるのだろうか、夫の幸せ、あわよくば再婚まで願ってしまう。そのためにも、私自身が、ちゃんと子どもたちのことを支援できるだけの経済的な力を持たなければいけないな、と改めて思う。
ゴールはいつも近所の神社だ。昨年度、走り終えたあとに、ほぼ毎回神社を参拝して帰宅した。
今日も無事、走り終えました、
マラソンも完走できますように、
と、手を合わせたから完走できたのだと、子どもたちにも話している。
昨年度から使っているNRCというアプリに従って、今日は27分、3.8kmを走り終えた。平均ペース7分21秒、足も上がってないし、ペースも上げられなかった。
このペースでは完走は難しいが、とにかく走り始められた私に拍手。