日本の伝統文様 霞
お読みになる方の新たな気づきや生活のヒントになればと思い、日本の伝統文様についてご紹介しています。
霞(かすみ)
霞の文様は遠近感や時の推移を暗示していて横に引いた線で表現しています。例えば山並など他の風景柄と共に使われることが多いようです。
和風建築の押入れの襖に、たなびく山や木々と共に描かれているイメージ。女性が着る着物の足元の方にもありそうな文様ですね。
最近霞んでいるといえば目と脳ミソでしょうか。
細かい文字は見にくくなり、色の鮮やかさも昔ほどではないような気がします。
そして脳の処理能力もメモリーも、途切れ途切れで幻のように現れたり消えたり。
深い霞はどこまでも続くように感じられることから「永遠」を意味する縁起の良い文様だそうですので、年々ひどくなっていく老化現象も前向きに考えていこうかなと思います。