“真冬のライアー演奏を楽しむ会のご案内”
新型コロナのパンデミックで明け暮れた年も残り僅かとなりました。
暗いニュースばかりが伝えられる中で明るいニュースをお伝えします。
音楽好きの私にとって今年の最大の収穫はライアーという楽器との出会いでした。これまで数多くの演奏会に出掛ける中で、聴き手は一方的に聴かされるという立場に置かれていることに不満を感じていたので、楽器の作り手、演奏者、聴衆が三位一体となって音楽を楽しめる場を研究所の中に作りました。物質文明のメガトレンドの中で気付かないまま物質化されていく人々に音楽を通して人間らしい豊かな感性を取り戻し、心の治癒に役立つような場にしたいと「音療育館・ミニコンサートホール」と名付けました。この音療育にふさわしい楽器を捜していた最中、正に天の導きか神の声かライアーとの出会いがありました。初めての演奏会で皆さんがスギの床に寝そべってライアーの響きを楽しむ様子を見ていると、これこそ正に私が創造しようと考えていた「共鳴磁場」と感じました。この時知り合った飯島彩音さんから次のような相談を受けました。「日本のスギやイチョウ、人間の都合で放置されたり伐られたりしている木を使ってライアーを作ってみたい。」とのことでした。
私の専門の一つに木材素材そのものの材質改良を木材を燃焼させた時に出て来る煙の成分と熱、煤や水蒸気の遠赤外線を用いる「熱化学還元処理」という方法で、なるべく自然に近い技術で行なっています。この技術で処理すると、木材はそれぞれの樹種が持つ材料特性を損なうことなく、狂いの無い、強度が1.5倍と緻密な材料に仕上がります。弦楽器や木管楽器に使われる楽器用材の材質改良も進めてきました。
飯島さんからこの処理を依頼されたイチョウと私の処理したスギ材でライアーが完成したとの報告を受けました。これを機会に、これらのライアーを用いて今野美夕紀さんの演奏で演奏会を開催することになりました。本邦初公開です。多くのライアー奏者や音楽好きが集まって、それこそ三位一体となって知恵を出し合い、今後の新しいライアーが生まれるようなきっかけになればと願っています。色々の樹木の心の響きがライアーによって再現され、その響きが増え続ける発達障害、精神障害の人々の治癒にもなることを実証してみたいとも考えています。
冬の最中ですが、心に傷を持っておられる方々も誘って頂き、多くの皆さんがお集まりいただくことを願っています。
野村隆哉研究所・オータンの森 主宰 野村隆哉拝
“真冬のライアー演奏を楽しむ会のご案内”
日時:2021年1月16日(土曜日)、17日(日曜日)
13:30~16:00
会場:オータンの森 音療育館・ミニコンサートホール
会費:大人 2000円、学生・子供 1000円
定員:両日とも50名
受付開始時刻:12:30から受け付けます。
申し込み先:(株)野村隆哉研究所 野村隆哉
〒520‐3221 滋賀県湖南市三雲1696
TEL/FAX 0748-72-1102
E-mail takayanomura@nifty.com
申し込まれる方は16日か17日かいずれか明記されますようお願いします。駐車場は最大20台程度しかありません。なるべく分乗してお越しください。最寄りの駅は草津線三雲です。タクシーで10分程度。
コロナ防御対策としては入館時に竹酢液を噴霧することでウイルスは死滅しますのでご安心ください。
持ち込みで昼食を用意されている方は10名程度の食堂と会場をお使いいただいて結構です。時間があれば、会場一階の木療育館の展示作品をお楽しみください。