付録 木の文化を生活の中へ 我が子との共同制作
下の写真は、私の次女が小学校4年生の時の夏休みの宿題として作ったものです。私が与えた木端を組み合わせて、本人は犬を作ったそうです。
「それでは、明子(さやこ)が作ったものを参考にして、お父さんが作ってみよう。」ということで出来たのが右のものです。ポチと名付けました。彼女が作ったものは今でも私の手元に置いてありますが、私の作ったものは47歳になり、二児の母になった今も大切に手元に置いているようです。父から子へ、子から孫へと受け継がれて40年近く。
木の文化の伝承とは、このようなささやかなことから始めるのも大切でしょう。作られたものが稚拙であっても、未完成のものであっても子供にとっては親が作ってくれた大切な物なのです。
現代は、金を出せば簡単に手に入るため、多くの親は買い与えますが、これでは子供の情緒を育てることは出来ないのではないでしょうか。
大切な我が子に親の情緒を伝えるにもう少し細やかな配慮が必要でしょう。自分で作るようになると、知恵も技術も、デザインも向上するから不思議です。ぜひトライしてみてください。
ポチの顔や足のコマ、胴体はブナ、鼻、耳、シッポはシタン。
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