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コロナになって感じたこと

「検査の結果コロナ陽性です。お大事にしてください。」
コロナの検査で行った病院の看護師の方から、若干低めの声でそう伝えられた。

まさか自分がかかるなんて思わなかった。
病院に行った日も、39度を超える高熱、全身の倦怠感がとにかくしんどくて(コロナじゃなかったらいいのにな。)
と内心思っていたが、Googleで検索する限りコロナの初期症状に見られる症状がズラリと並んでいた。そして案の定コロナにかかってしまった。

友人と何人か会う約束もしていて、予定も変更せざるを得ない状況になったが、
「お大事にね。また次の機会に会おうね!」
とみんなが前向きな言葉をかけてくれた。本当に嬉しかった。
自分はあまり普段弱みを出せないタイプだったので、優しい言葉をかけてもらえることにより有り難さを感じた。素敵な友人が周りにいてくれることに感謝したいと思えた。

いろんなものがストップし、寝るかYouTubeを見るかを繰り返していた。
とにかく自分の体を休ませることに集中した。
ただ以前の自分だったら、素直に休みたいとは思えなかったなとふと感じた。

「この休んでいる時にも周りの人は頑張っているのに、なんでこんな時に体調崩してんねん。」
「元気でいるのが当たり前なのに、何やってんねん自分。」
多分以前の自分だったらこんな言葉を自分にかけ、責めていただろう。
"とにかくどんな時でも頑張り続けることが当たり前"だと思っていたから。

ただ、コロナにかかる前から"休む大切さ"について気づいていたからこそ、この期間中は自分に責める言葉はほぼかけていなかったと思う。
そんなことよりも、
・自分が健康な体で動けていたことへの感謝
・ご飯が美味しく食べられることへの感謝
・周りに心配してくれる方がいることへの感謝
・友人と何気ない連絡を取れることへの感謝
・自分の普段の頑張りを認めることの大切さ

など"自分にあるもの"に目を向けている自分がいた。

「普段だったら当たり前だと思っていることでも、何かが崩れた瞬間に当たり前ではなくなる。だからこそ、しっかりあるものに感謝しよう。」

そんなことを思えるようになった。

そしてコロナ期間で一番大きい気づきは、
「どんな時でもやらないといけないと思う自分を手放そう」
と思えたこと。

周りに置いていかれるのが嫌で、
できない自分を見るのが怖くて、
「どんな時でも頑張らないといけないからとにかく前に進むしかないんや。」
と無意識に自分の心が自分に訴え続けていた。

ただ、言葉とは裏腹に自分の心は疲弊続けていて、
・気持ちだけが頑張ろうとしすぎて、本当に動きたい時に動けない。
・心に余裕がないから、人にちゃんと優しくしたくてもしきれない。
・いまいち休みきれなくて、心がきちんと休まらないまま動く。

前に進んでいるけど、進める体力が心には残されていなかった。

"どんな時でもやらなきゃいけない"を手放し始めて数日だが、心の余裕がだいぶできるようになってきた。
今は「やらなきゃ」の代わりに、「やりたい」を考えるようにしている。

"やりたい"は自分が前を向いて、何かに向かって追っている状況。
"やらなきゃ"は自分が顔だけ後ろに向けながら、逃げるように追われている状況。
現段階では自分の中でこう解釈している。

最後に。
自分はコロナになって良かったなと思った。もちろん高熱や倦怠感でしんどい思いをしたこともあった。
ただ、それ以上に今後の自分に大事なものを発見できたことが大きかった。
今まで進むことばかりを考えていたから、休むことで見つかることがあることに強制的に気付かされた。
事実は変えられないけど、解釈は変えられる。
ネガティブなことでも見方を変えると、見える世界も違う。

ネガティブなことも見方を変えて、一緒に進んでいきましょう。
秋に突入して体調も崩れやすいので、皆さん体調には十分お気をつけて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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