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悪意に満ちた世界を正面突破するファンタジーラブストーリー、映画『町田くんの世界』
久しぶりの投稿です。しばらく更新をお休みしていて、そろそろ何かかきたいなと思っていた矢先に鑑賞したのが映画『町田くんの世界』。私が大好きな映画『舟を編む』の石井裕也監督がメガホンを取ったということで期待を膨らませて劇場に足を運びました。すると、思いもよらない衝撃のラストを迎えた本作。これはnoteに書くしかないと想い、言葉を綴っている次第です。
『町田くんの世界』とは?オリジナルは安藤ゆきの少女
仲間意識が差別を生む。映画『グリーンブック』が映す人種差別の本質
本年度アカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚本賞に輝き、満を持して公開した映画『グリーン・ブック』。
人種が入り混じることがなかった島国・日本、特にその時代を生きていなかった私たちの世代にとって、黒人に対する人種差別はどこかフィクションのように感じるが、紛れもなく存在した社会問題である。
今でこそ、政治やスポーツ、スクリーンにおいて、白人と対等に渡り合う彼らだが、そこに到るまでにどれだけの人の血と
映画『翔んで埼玉』を観たら、笑い以外に深みがあった
GACKTがコメディに出演して、しかも高校生役ということで注目していた魔夜峰央による漫画原作の映画『翔んで埼玉』。公開されたぶっとんでいるビジュアルと予告編を観て、期待が高まっていました。
今回もネタバレを含むことがございますので、あらかじめご了承ください。
では、映画.comよりあらすじを引用します。
かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都
すぐ忘れてしまうものは、その人にとって良いコンテンツとは言えない
こんにちは。初めて、映画などのレビュー以外のことを書きます。
今回は「良いコンテンツとは何か?」について。
曲がりなりにも編集者なので、「良いコンテンツって何だろう?」「おもしろいコンテンツって何だろう?」「どうしたらおもしろいコンテンツが作れるんだろう?」と、日々唸りながら考えていました。
最近になってやっとこの自問に答えを導き出せました。時が経てば、自分の中で定義が変わってくるでしょうが、
ファンを喜ばせる要素が盛りだくさんの『コードギアス 復活のルルーシュ』
※ネタバレが含まれていますので、ご覧いただける際にはご了承ください。
昨年にdTVで観たことからファンになり、心待ちにしていた映画『コードギアス 復活のルルーシュ』を鑑賞してきました。もちろん、アニメの総集編として映画化された「興道」「叛道」「皇道」も復習済み。
感想の結論から先に述べると、ファンとして楽しめる要素が盛りだくさんでした。しかし、あくまでアニメ版の後日談として、誤解を恐れずに言え
白色より灰色!注目株のTwitterアカウント「シャープ」さんを勝手に分析
みなさん知っていますか? シャープ株式会社の公式Twitterアカウントの存在を。シャープと言えば、テレビやパソコン、スマートフォンなどが有名ですね。Android搭載スマホの販売台数シェアは17年、18年と2年連続1位とのこと。
そんなシャープの公式Twitterアカウントが最近何かと話題になっています。ぶっちゃけると、何で企業の公式アカウントがもてはやされているのか、理解ができませんでした。
責任とは何だろうか? 組織の中で複雑に絡み合った闇を暴く映画『七つの会議』
池井戸潤原作の映画『七つの会議』。池井戸小説は読んだことがないですが、『陸王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『空飛ぶタイヤ』『半沢直樹』『下町ロケット』などの映像化作品が好きで、今回も逃さず鑑賞してきました。
本作のあらすじを映画.comより抜粋します。
中堅メーカー・東京建電の営業一課で万年係長の八角民夫は、いわゆる「ぐうたら社員」。トップセールスマンで、八角の年下である課長の坂戸からは、そのな
ビジネスパーソン必見の漫画『アオアシ』が教えてくれる思考の美学
ビッグコミックスピリッツで連載されているサッカー漫画『アオアシ』。TSUTAYAのコミックレンタルでランキング2位になっていたことから試しに読んでみると、興奮が止まらず、圧倒されました。私は野球少年だったのであまりサッカー漫画を読むことはなかった(GIANT KILLINGは少しだけ読みました)のですが、コミックスで買い揃えることを決めました。『アオアシ』はただの熱血サッカー漫画ではありません。ビ
もっとみるドラマ『重版出来』から見る「クリエイティブとビジネスのはざま」の正体とは?
2016年春クールに放映された漫画原作のドラマ『重版出来』。
まずはじめに、社長役の高田純次が一切おちゃらけなしでカッコよかった。
以前に2話まで鑑賞していました。あまり展開が面白くないと思っていたのですが、同僚が「面白かった」と言っていたのを小耳に挟み、再度検証を行いました。
そしたらどうなったか。はい、泣きました。最終回は素晴らしかったです。
本題に入る前に所感を少し綴ります。
何事に
仮面の下は善か、悪か?信頼と疑念に満ちた舞踏会へようこそ
東野圭吾によるミステリー小説を映画化した『マスカレード・ホテル』。メインキャストは木村拓哉と長澤まさみ。小日向文世、濱田岳、高嶋政宏、生瀬勝久、菜々緒、前田敦子ら豪華な俳優が脇を固める。
今年、初めて劇場に足を運んだタイトルが「マスカレード・ホテル」でした。なぜか、ホテルを舞台にした映像は気になってしまいます(有頂天ホテル好きです)。父親がホテルマンだった影響もあるかも。
はじめに、本作のあら