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初めて、誰かのためになれたと実感できた話

こんにちは、たむです。

週2更新を掲げておきながら、先週はひとつも書けませんでした。
自分で決めたことすら守れないなんて、恥ずかしい限りです。
今週からまたnote生活始めます。

ということで、何を書こうかなぁと思っていたら
ふと『お題』機能?が目に入りました。
その中から、#あなたに出会えてよかった について
前職で思い浮かぶエピソードがあったので、今日まとめていきます。

その前に少し前職の会社について、、

中途採用担当として入社したのですが、
業界・職種も未経験の私は、関わる全てが初めてで。

『なんでこのやり方なの?』
『この仕事のどこにあなたの考えがあるの?』

そう聞かれるたび、

『えっと…今までこうしてたと聞いたので…』

と返す私。はい、これは0点の回答。絶対NGですね。
当然部長からも、じゃぁあなたじゃなくてもできるよと言われていました。

そこで初めて、私のやっている仕事は誰でもできるんだと
強く実感したのを覚えています。
自分の考えをのせて初めて、”私にしかできない仕事”になるのだと。

そこからは、業務の進め方をガラッと変えました。

そもそもなんでこのやり方してるんだろう?
今の状況でこの進め方が本当に適してるの?
これって誰のためになっている仕事なんだろう?

自分の考えを仕事に反映させて、失敗したら理由を考え次の行動に繋げ、
うまくいけばその方法を更に磨いていって…
そうすることで、目に見えて任せてもらえる仕事の幅が広がりました。

最初は事務仕事から始まったのが、
書類選考や電話選考、エージェントと採用条件のすり合わせをしたり、
面談や面接官アサイン、内定後のクロージングを任せてもらえるようになり…。

気づいたら、一つの職種の募集要項を作るところから
入社するまでのフォローまで一貫して担当していました。

前置きが長くなってしまいましたが、今回まとめたいと思ったのは、
一通り任せてもらえるようになってすぐに出会った方(仮にAさん)
とのエピソードです。

はじめて、、

ある日届いた『応募希望』のメール。
履歴書をみながらお電話をして、レジュメ上では分からない部分を
簡単にヒアリングしていきます。
皆さんそうすると、今回の応募にかける『想い』を
熱くお話してくれるんですよね。
Aさんもそうでした。

それを聞くと、面接官にもこの想いを届けたい!
と毎回思ってしまいます。

もちろん、贔屓目なしに選考をし、
無事一次面接に進んでもらうことになったので通過のご連絡をすると、
お電話でも分かるくらいとても喜んでくださいました。

通過の連絡をしてこんな風にリアクションが返ってくると、
毎回本当に嬉しくなります。

評価ポイントや次回考えてきてほしい点を簡単に伝え、
日程を調整し、いよいよ面接当日。

面接中は毎回ドキドキしていました。
時々気になり、部屋の前を行ったり来たり(もちろんコッソリ)、
お昼もとらず、面接官からの連絡をずっと待ってました(笑)

そして、面接終了。

結果は、かなり迷った末のお見送り。

もちろん、判断基準は人柄だけではありません。
希望されている勤務地との兼ね合い、ご本人がやりたい目標、
チームの環境や相性…
この仕事は本当に合っているんだろうか?
うちの会社に入ることで、この候補者の方は幸せになれるのか?

携わっている私も、『こんなに色々なことを踏まえて検討しているのか』と
最初は驚いたのを覚えています。

でも、入社したいと思った会社からのお見送り通知って
かなりショックですよね。
その結果に至った理由を伝えないと、メールを受け取った側からしたら、
自分を否定されたくらいの気持ちになってしまう方もいますよね。

私は会社の人事として
”人柄だけで判断した”わけではなく、真っ直ぐにその人の人生と向き合った”
結果だと知っているし、
また、応募してくれた時からずっと連絡をとってきたので、Aさんが
”どれくらいの覚悟と想いで応募してくれたか”も知っていました。

両方分かるからこそ、最後に私ができることってなんだろう
と考えました。
結果、候補者の方が感じる”なんでダメだったのか”に向き合い、
お見送りの理由をしっかり伝えることだという結論に行きつきました。

そして数日後

私宛に一通の手紙が届きました。
お名前を見た瞬間、Aさんからだと分かりました。

お電話やメールで、結果通知後にお返事をいただくことはありますが
お手紙をもらうのは初めて。

私の対応に不備があったのかもしれない。。

ドキドキしながら開封すると、それは御礼のお手紙でした。

憧れの会社だったので、結果は残念だったこと、
それでも、諦めきれないという熱い気持ち。
別の場所で経験を積んで、またチャレンジしますという決意。
そして、”田村さんに出会えてよかった”の文字。

読んだ瞬間涙がこぼれました。

なぜなら、こんな私でも誰かの役に立てたのかと実感できたから。
そして、『きっと、これが候補者の方のためになるだろう』
という一方通行の思いが、
ちゃんと届いていたのだと分かったからです。

Aさんとの出会いは、採用という仕事の面白さやを教えてくれ、
そして、学歴や経歴へのコンプレックスの塊だった私に、
少し自信をくれました。

私も、”Aさんに出会えてよかった”。

これから先も、ずっと忘れることのないエピソードです。



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