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センスは考えた人に宿る

センスとは抽象的で曖昧なもの。センスを磨く方法は体系づけられておらず、「自分にはセンスがない」と半ば諦めている人もいます。

一方で唯一無二のセンスを武器に、活躍の幅を広げ続ける人もいる。彼らはどのようにしてそのセンスを養ったのでしょうか?

この問いに答える手がかりとなるのが、
「NOT A HOTEL NASU」で話題の建築家谷尻誠氏のNewsPicksでの記事にありました。

彼は「センスは"考え抜いた人"に宿る」と語っています。つまり、センスとは、頭から湧き出る神秘的なものではなく、時間とエネルギーを投じて得た結果ということです。
用は「何か一つの事柄に深く、長時間考え続けること」から生まれてくるのです。

ここでいう"考え抜く"とは、単に何度も何度も思考を繰り返すことを超えて、深く自分自身の考えや意見を見つめ直すことを指します。つまり、try&errorを繰り返し、それを見直し、そして更なる深みへと進化させる過程を経ることで、真の「センス」が生まれるのです。

このように、ビジネスの分野だけでなく、音楽、アート、料理、スポーツなど、どの分野でも「センス」は、その分野に対する深い洞察や独自の解釈を持つためには、時間とエネルギーをかけて考え抜くことが必要です。

これは野球でいう素振りに似ていて、かなり地味で地道な作業となり汗水垂らして得た結果なのです。
飲食業もやはり同様で僕はこれらを「ハマる」という言葉で解釈してます。

つまり、「センス」は「ハマるくらい好きなこと」にしか宿らないと言えると考えてます。
ハマるくらい好きな事でしか考え抜けないとも。
つまりハマる事を探す意味を理解する。


例えば、変わった視点で考えると。
昔の中高生は(今は知らない)宮古島ではオシャレな人を「センスマン」と呼び、彼、彼女達は憧れられる存在でした。
そして、ほとんどの人が「センスマン」に対して先天的な生まれ持った才能と解釈してたと思うのですが、「センスマン」を作った正体は子供なりに情報を集めファッションに「ハマり、考え抜いた」結果だと言えるでしょう。
彼、彼女達は自身の体型を理解し、素材にこだわり、流行りを取り入れ、ベストな物を得る為に予算(お小遣い)と戦っていたのでしょう。もはやマーケティングです。

残念ながら「センスマン」を算数のように評価する基準は無いのですが、これらを理解し子供に伝える事は重要では無いでしょうか。


このようにセンスは、深く考え、何度も試し、挑戦し続ける人々が持つ特質です。それは単に「良い感じ」を持つことではなく、深い洞察力と、その洞察を具現化するためのスキル、そして何よりも絶え間ない探求心が必要では無いでしょうか。
それではまた来週。

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