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【出産レポ】無痛分娩で計画入院する前に産まれてきた話

無痛分娩で出産する予定が、計画入院の前日に陣痛が来てしまい、麻酔をいれる暇なく産まれてきた我が子の話。(初産婦)

もともとの計画入院の予定

細かいことは入院してから説明されるからいいやと思い、あまり細かいことは把握していなかったのだけれども、予定日の5日前(月曜)の14時に入院し、子宮口の開き具合などを見て準備、翌日(火曜)の朝から麻酔などをいれ無痛分娩実施、の予定だった。進み具合によっては、火曜日中に産まれずに、水曜までのびるかもね〜なんて話までしていた。

実際の進行

①陣痛から病院に行くまで

入院前日(日曜)の朝6時くらいに、なんとなく違和感を感じて目が覚める。いつもよりちょっとお腹が痛い程度だったけど、もしかして陣痛的なやつかな?と思い陣痛タイマー(アプリ)を準備するも、いつ終わったのかわからないくらいの微妙な痛みなので、判断つかず。

よく分からないままウトウトしていると、今までとは明らかに異なる「ズーン」というか「キーン」という痛みが腰にあらわれる。お腹が痛いというよりは、腰全体を工具のようなもので締め付けられているような感覚。それが突然10分おきくらいにくるようになり、その後も6:45から8:30まで、6〜10分おきで不規則に続く。

ただ、この時点では痛みを感じる時間もそこまで長くなく、呼吸でなんとかいなせるレベル。

ここで一度病院に電話。「あと30分以上、10分間隔の陣痛が規則的に続くようならもう一度電話してください」と言われるが、電話の後すぐに間隔は14分〜20分程度になり、そのまま痛みは遠のいていった。

1時間くらい痛みも来なかったのでもう大丈夫かと思い、お昼ご飯を食べたあと徒歩20分くらいの大きめな駅に入院中のお菓子を買いに出かけた。

飲み納めだと思って18時くらいに入った喫茶店で、また朝と同じような陣痛が15分間隔くらいできた。

まあこれもいずれ遠のくだろうと、デパ地下で夫と夜ご飯を購入し、15分間隔で来る陣痛をなんとかやり過ごしながら自宅に帰った。

家でも10〜15分間隔の陣痛はおさまらなかったが、10分未満じゃないことが多いのと、規則性がそこまでなかったので、ご飯も食べて、ゆっくり入浴もした。

実母に連絡してみたら、念の為「陣痛がいま結構きているけど、予定通り明日の14時入院でよいか?」を病院に確認してみるといい、とのアドバイスをもらったので、お風呂から出た後に再度病院に電話。

朝に一度陣痛が来たが遠のいた話と、今も10〜15分間隔で痛みがきていて、朝よりも強くなっていることを伝えると、一度診るので今から入院の準備をしてきてくれとのこと。

登録していた陣痛タクシーに連絡したが、5分程度で来てくれた。思ったよりとても早かったし、行き先も把握してくれていたのでとても助かった。

②病院についてから

15分程で病院に到着。
陣痛の合間だったので、普通に歩いて病棟まで行けた。

内診してもらうと、子宮口が5センチ程度開いているとのことで、そのまま入院することに。LDRに直行。

休日の夜間だったので、すぐに無痛の麻酔をいれることはできなかったが、朝まで産まれなければ麻酔を入れられるかもしれないとのこと。

このまま今夜産むか、朝まで待って無痛ができる可能性を取るかどっちがいいですか?と聞かれてとても迷ったが、長引くのもツラいので「産めるなら産んじゃいたい」と答えた。(もともとの予定より1日早いので、朝まで待っても無痛できない可能性もあると言われていた)

最初に麻酔用?点滴用?のルートを取ったのだが、血管が細く結果合計4回も長い針を刺すことになった。注射が苦手だったので、精神的にかなり参ってしまった。

その直後から急激な寒さに襲われ、全身がガタガタ震え出したので、ストールやふとんをたくさんかぶり、かつ足湯もさせてもらった。何度もお湯を運んでくれた助産師さんには感謝しかない。

足湯をしても全身の震えが収まらず、分娩台の上で横向きに丸くなったらやっと落ち着いた。

その格好で何度か陣痛に耐えていると、今度は急に暑くなり、羽織ってたストールや布団をすべて剥いだと思ったら、その直後(体感)に破水して、子宮口も7センチくらいになっていた。

時系列定かではないのだけど、病院についてからここまで、2時間はかからない程度だった気がする。超スピード。

「いきみたくなったら教えて」といわれ、人生初の出産だった私は「いきみたい」感覚ってどんなだ?と思っていたが、実際に「いきみたさ」がくると、これね!というのはすぐ分かった。そして、まだいきむなと言われているのに、無理ですと言って何度かいきんでしまった。無理すぎる。

わりかし早く子宮口全開になり、「いきんでOK」の許可をもらえたのでだいぶ助かった。陣痛が来るたびに全身に思いっきり力を入れていきむのだけど、ただ腹筋に力を入れればいいわけじゃないから「うまくいきめてない」と思えてるくらいは冷静だった。そのあと、力を入れずに陣痛に合わせて「いきみたいようにいきんで」と言われ、なんとなくわかってきた。

もし無痛にして陣痛をあまり感じなかった場合、いきみ方が下手で長引いたかもなと、終わってから少し思った。

ちなみに、いきむ時は両側にあるハンドルのようなものを、引き寄せるように思いっきり握るのだけど、産後1週間以上筋肉痛で苦しんだので、鍛えるべきは上腕二頭筋だった。

陣痛が来るたびにいきむのを何度か繰り返して、ようやく出てきた赤子をみた瞬間は、「かわいい」とか「会いたかった」とかでなく、「うわあ、でた」という感じだった。

産まれたのが3時ちょいだったので、病院に着いてから4時間も経ってないくらい。初産婦なのに早かった。

③産まれてから

産まれたあとに待っていたのが、裂けてしまった会陰などの縫合なのだが、これがとにかくキツかった。

私の場合、外というより中が結構裂けてしまっていたらしく、そちらの縫合に結構時間がかかった。(調べてみたら、腟壁裂傷というやつかも)

粘膜は麻酔が効かないらしく、麻酔なしで傷を縫われた。そんなのマンガでしか見たことないんだけど。

痛すぎて「一旦ここまでで、縫うの中断してくれませんか?」とお願いしてみたが、「あとでやるのも嫌じゃない?」と一蹴された。まあそうだよね。

あとから立ち会いしてくれた夫に聞いたら、失神するんじゃないかってほど酷い様子だったと言われた。必死に色んなことで気を逸らしながら、ひたすらに耐えるしかなかった。

ちなみに、中が裂けてしまった理由を後に確認したら、身体に比べて赤ちゃんの頭が少し大きめだったことと、先生が早く産むために手を入れて道を作ってくれたことが要因らしい。自分ではどうにもできないところなので、一旦よしとする。

縫合が終わった後、もろもろの処置や診察をしてもらった赤ちゃんと対面した。産まれた直後こそよく分からなかったが、カンガルーケアのために、綺麗に身体を拭いてもらって、白い布で包まれている我が子は、純粋にかわいいと思ったし、すごくちいさくて温かかった。

赤ちゃんを胸に抱いた状態で写真などを撮ってもらった。

その後、LDRから病室にうつるのだが、出血が結構多め(900ml)だったらしく、再度全身がガタガタ震えはじめたので、ベッドを持ってきてもらい個室まで運んでもらった。そこからは、点滴をしてもらってひたすら眠った。(入院の記録はまた後ほど)

④2週間経った現在

会陰の痛みはだいぶ良くなってきたけど、まだ円座がないと食卓にはつけない感じ。ただ、産後1週間くらいはロキソニン飲まないと痛すぎて食事もままならない感じだったので、だいぶ良くなってきている。

赤ちゃんは可愛くて可愛いくて、その代わり生きているのか常に心配になってしまう。

お腹にいる時は心臓が動いているか常に気になっていたけど、産まれてからも呼吸しているか常に気になってしまい、そういった大変さというか不安みたいなものは、親になってみないと分からないことだったなと思った。

今は育休取った旦那とシフト組みながら24時間体制で育児しているので、これもどこかで記事にしたい。

また最後に、立ち会いしてくれた夫のサポートに感謝。ありがとうございました!

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