みやざき文学賞
令和6年度
第27回みやざき文学賞
短歌部門
準佳作
「二十三才」
離婚して見上げた空はただ青く
やっと自由になれた気がした
幼子と借金抱えて離婚した
正しかったと今でも思う
子と二人新たな暮らし
一卵性親子と言われるわれら明るし
お迎えが二時を過ぎるとお泊りになってしまうよ夜の保育所
※午前二時
寮を出て新しい部屋あの時の
からくり時計今も動けり
みやざき文学賞の短歌は五首一組で、タイトルをつけます。
3度目の準佳作かな。
昨年、詩部門で1席だったので、連覇目指して今年も詩に重きをおいていましたが、引っかかったのは意外にも短歌でした。
毎年、詩と短歌と随筆を出しています。
今年の短歌は若い頃の離婚を詠みました。
あの時息子を手放さなくて本当によかった。やんちゃで手のかかる息子で、何度も泣いたけど、最近やっと落ち着いてきた。