劇団四季を観て得られた世界観の作り方
先日の2020年11月27日、結婚記念日であったため
妻が劇団四季の『ライオンキング』を観に行きたいというので大井町にある劇場へ向かった。
私はミュージカルを観たことがない。
ライオンキングは有名なのは知っているが
恥ずかしながらアニメ版も観たことがなく
ストーリーも知らないまま劇場へ足を踏み入れた。
ただ、日頃の趣味や嗜好から少し離れ
ミュージカルを観に行くという違う世界を味わうことにワクワクしていた。
無事に着席し、照明が暗くなり幕が上がる。
きめ細やかに造られた衣装に身を包む劇団員
遠くまで響き渡る美声
全身に神経を研ぎ澄ませた動きや姿勢
ストーリーを理解しながら
表現力の高い劇団員に見入ってしまった。
今回ライオンキングを楽しむべきはずが
色々と考えさせられ、大切なことに気づかされたことがあった。
うまくまとめることができないので
帰りの電車内でまとめたメモ書きをそのまま記してみる。
連携、ズレ、一体感
歴史、ブランド力、技量維持
枠内での役割、競争
プロ意識、対価
劇団というと『表現力』で観客を魅了するものだと思っていた。
個々の表現力をフルに発揮することで劇団としての役割を果たすものだと。
観ていてものすごく感じたのは『全員で作り出す世界観』
ただ役をやっているだけじゃない。
練習したものをそのまま出している訳でもない。
『この役はおれにしかできない』
そんな気持ちが表現力に出ていた。
ライオンキングというストーリーを自分達がどう表現するのか。
与えられた環境の中でどれだけのことをできるか。
『表現力 × 連携 × 熱意』
劇中にストーリーを読み取りながら頭の中でずっと考えていた。
世界観を作り出している劇団員の姿を見て
自分に置き換えられるものが多数ある。
「これだけやっていればいい」
「ミスしなければいい」
仕事で気持ちが入っていないときがある。
自分の仕事に100%の熱意を持って価値提供をしているだろうか。
劇団四季の価値に比べると自分がちっぽけに感じてしまい
自戒する時間にもなった。
高い表現力があっても他との連携が取れていなければ意味をなさない。
タイミングがズレたりしたら全体として積み上げてきたものが崩れてしまう。
劇中ではミスなくそれぞれの役割を完璧にこなしていた。
ここまでのクオリティを出すのに惜しみない練習と努力がわかる。
プロ意識の高さに魅了された。
お互いがサービスを提供し合い
満足を満たし合うこの社会において
これだけの価値を提供していることに頭が下がる。
自宅に帰宅してYouTubeにてドキュメント映像を観たが
設備面などにも細心の注意を払っていることに感嘆した。
https://youtu.be/zyK4hOA5QKs
何事においても自分の役割というものを見失いがちであるが
全体として見たときにわかる大きな力。
一人では決して創り出せないものがある。
目の前のやっていることに意識を向けるのではなく
「全体にどう貢献しているのか」
「これをしないとどうなるのか」
をきちんと理解した上で置かれた環境で
化学反応を起こせる人間になることが
今後生きる上で大切なこととして
劇団四季を通して学ぶことができた。
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