カラスは食べた。魚の寄生虫は焼いて食べられる?『山賊ダイアリーSS』
※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)
【レビュアー/堀江貴文】
独自の感性で狩猟趣味を描き、定番の「カラス食」を可能なことを示した『山賊ダイアリー』は惜しまれながら終了したけど、なんと彼は狩りの場を山から海に移していたのである!!そういえばイブニングの特集で、作者と一緒にジビエを食し、狩りに出かけた事もある。
その時も有名ジビエレストランの店主に睨まれながらマイペースでカラスを焼いてたっけ。カラスよりも川鵜のほうが不味かったのもいい思い出。
さて、やはり『山賊ダイアリー』のマイペースさは変わらず車を拠点に寝泊まりをして、まずは道具作りから自前にこだわり、フリーダイビングで獲物を狩る様子が描かれている。流石だ。期待を裏切らない。
時には獲物を追って溺れそうになったり、基本は単独行動なので危ない海でよくこんな事出来るよなってノリである。釣った魚は刺身にしたり、煮付けにしたりと自由自在。確かに山の猟よりはハードルは低いかもしれない。
そして、おまけとして高原でサバイバルキャンプをやった時の模様も収録されている。松の葉茶を作ったり、キクイモを掘ったりヒヨドリをパチンコで獲ったりと想像の斜め上をいく体験のオンパレード。
海辺でキャンプしたときは、なんと水分補給のために自分のアレを飲んでみたり、魚の寄生虫を焼いて食べたりとタブーがなさすぎる。ヤバすぎる!
また今度、作者に会ったら海辺のサバイバル体験をやってみたいなあと想わせる漫画だった。