【俳優養成所】声優に舞台演技が必要な理由
こんにちは。
森田です。
声優養成所に関わっていた時代に、年間カリキュラムに舞台演技が必要か不必要かを議論する場面がありました。
創起塾では年間カリキュラムに舞台演技を必ず入れています。
理由は1つ。
「演技の核心」は自分という媒体を通さないと実感出来ないものがあるから
舞台演技が必要ないという人は、大声で怒鳴ったり、声の輪郭を潰すからと表現においてのNGを出す場合がほとんどです。
それはそうです。
舞台というジャンルでも、ストレートプレイと歌舞伎の表現は違うので、歌舞伎の舞台でボソボソと生っぽい芝居をすることはありません。
それと同じように、声優という声の芝居を要する時に舞台演技をするのはナンセンスです。
ただ、演技を理解したいのであれば、舞台演技を「理解」する必要はあると考えます。
なぜ、こういうシチュエーションでは、こういう気持ちになるのか?
ここでは描かれていない登場人物の「気持ち」を発見したりするのにすごく有効です。
百聞は一見にしかずで、体験してもらえると腑に落ちると思います。
声優さん(舞台が嫌いな人)にとって、舞台演技をし続ける必要はなく、モノローグを理解するのに、舞台演技は大変有効です。
ここだけは声に大にして伝えたいことです。
そして、演技とは生涯かけて理解し、探究し、楽しむものだと思います。
自分で制限を設けず探究してほしいものです。
それでは!!