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「隙あらば自分語り」って嫌いじゃない

自分がTwitterを日常遣いしはじめた理由は、2012年の9月以降、女子アイドルのヲタク活動をよりスムーズに行うためだった。(つまり浪人中に始めているわけで、今思えばなかなか舐めた受験生である)
一口に女子アイドルといってもその実態はあまりに多様であるため、彼女らが目指す姿も、ヲタクの応援スタイルの流儀も、どんな行動が忌み嫌われるかも何もかもがコミュニティーごとに微妙に異なっていた。
私の場合、ももいろクローバーZ、もっと言えば早見あかりさんのことしかはじめは気にしていなかったが、他のメジャーデビュー済みアイドルの曲を聞くようになり、所謂地下アイドル(ライブアイドルという言葉の方が好きですが)の曲も聞くようになり、ハロー!プロジェクト所属アイドルに興味を持ち、推しグループが活動停止してからは再び浅く広く…という形でこの7年くらい転々としてきたが、それぞれのグループに敷かれたローカルルールはやはり違っていた。
そんなアイドルヲタク同士の交流で気をつけなければいけないのが、グループ間で何かしらの違いを見つけた時に「僕らの応援する○○ちゃん達の方が〜」などと、他のコミュニティーを引き合いに出して批判すると嫌がられる確率が高いことだ。
もちろん、そういうことを話す人は良かれと思ってアドバイス的に意見を口にする場合が多いのだが、そういった改善はをしていくのは運営が裏でやるべき仕事であって、芸能のプロではないヲタクは好きなアイドルのモチベーションが向上するように褒めることをまず第一に、あとは「よそはよそ、うちはうち」の精神で深入りしすぎないことが、一番誰も傷つけない生き方なのだ。
そして、なんでもかんでも自分の応援するアイドルに結びつけて”自分語り”的に話す人は、”声のデカいヲタク”として嫌われていった。

また、上記の流れとはあまり関係がないが、アイドルのブログやSNSの投稿に、毎回毎回自分の近況を織り交ぜたコメントを投稿するヲタクもあまり良く思われていなかったと思う。

(例)
アイドルの投稿:ライブに来てくれた人はありがとう!終わった後△△ちゃんと一緒にスタバの新作飲みにいったよ〜〜♡
ヲタクのコメント:今日もお疲れ様!こっちはライブの延長戦ということでレモンサワーで乾杯したばっかりだよ(^^)/ 海鮮が美味しいお店だから○○にも食べて欲しいな😍……(以下略

アイドルのブログにはアイドルのことを知るために来ているわけで、ヲタクの近況は他のヲタクに関係ないことなのだ。自分の日記でやれ。という話である。

そんな私が、社会人としての情報ツールとしてTwitterを利用し始めてまず感じたのは「あれ、引用リツイート(RT)が多いな」ということだった。
引用RTとは、あるツイート(他人のでも自分のでも)に自分のコメントをプラスして自分のタイムラインに投稿できる方法だ。一つのツイートで二つ分の情報が発信できて便利だが、他人のツイートを引用した場合、相手にコメント内容まで含めて通知されてしまう。
私がヲタクアカウントを使う際は、上記のように「よそはよそ、うちはうち」で、自分の見解というものを主張しすぎないようにするのが美徳だと考えていたため、何か他人のツイートに対して+αで意見を言いたい時は、通常のRTの後に自分のつぶやきとして投稿していた。(俗に言う「エアリプ」というやつ)

ヲタクの交流の場としてTwitterを使っていた時は、話題の主役はあくまで「アイドル」であり、基本的には公式から発される情報に対しての「感想」によって話題を展開していくことが主だった。
つまり、コンテンツとは各ヲタク(の存在)ではなく「アイドル」なのである。これは何もアイドルヲタクに限ったことではなく、俳優声優モデルといった他の芸能人や、映画アニメゲーム等の作品のファン同士であっても構造は同じだと思う。

一方、ビジネスアカウントの場合は話題の主役になるコンテンツはその人そのものだ。
どんな人生を歩んで、どんな思考回路を持つ人が、何を伝えようとしているのか。その人をフォローすることで得られるものは何かを考えながらおそらくビジネスマンはフォローをし合っているし、仲良くなっていく。
RT+コメントではなく、引用RTが使われるのは、自分の立場を明確にすることで、単なる「感想」の言い合いではなく、有意義な「ディスカッション」に移行しやすいからかもしれない。
そして、知識の発信だけではなく、人となりが見え隠れするつぶやきが混ざるようなアカウントは、よりTwitter世界の中で存在感が増していく。その人の情報を少しずつでも知っていくことで距離が近くなったように感じるのは、SNSだろうがリアルだろうが同じなんだろう。

そう、”私はこう思う!”という「自分語り」が、ビジネスアカウントではおいしいコンテンツになり得るのだ。
私はいつの間にか、ビジネスアカウントに散らばる「自分語り」を追いかけることに夢中になっていった。

…とまあ、熱く語っては見たものの、何かのデータに基づいた情報ではなく、あくまでそこそこTwitterに慣れ親しんだ一個人の見解にはなりますので、あしからず。

けれど、ネット民からは割と忌み嫌われがちな「隙あらば自分語り」も、そこから得られる知見が多い分には魅力的じゃないか!!と気づけたのは個人的には大きな発見でした。

(そういえばTwitterで人気なWeb漫画家・も〜さんのブログタイトルも「隙あらば自分語り!」でした)

ま!そもそもこの記事の前半そのものが私の「自分語り」ではありますがね!!!!ガハハ!!!!
てなわけで、究極の自分語りである自己紹介の深堀りとかを今後こちらのnoteでやっていこうかなと思ってます!!
お後がよろしいようで!



P.S. ひっそり投稿した前回の記事ですが、想像以上に反応がいただけて、物凄くものすごく励みになりました。note初心者につき、当初リアクション文の設定が出来ておりませんでしたので、この場を借りてお礼申し上げます。

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