日差し

思えば、(一番古い記憶は中学生のときから)私はまぶしい光が苦手だった。

休みの日に、床に寝転がりながら部屋にさす日差しを見つめる。それを眺めながら、胸が締め付けられ、少し涙がにじむ。
誰に言うでもなく、誰かもそう思っているような、もしかしたら自分だけかもしれないような、どちらであっても不安な気持ちをそっと胸にしまい込んで、何も無かったかのように、また日常を過ごしていく。

大丈夫、それくらいのこと。大丈夫、大したことではない。大丈夫、大丈夫。そう言い聞かせて、やってきた。言い聞かせるというよりは、そう思うことまでがセットで、そこに悲しみも、苦しみもない。
ただ、少し、ほんの少しだけ辛かった。

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