次世代型のYouTube WEB3.0動画プラットフォーム『Odysee(オディシ―)』
WEB3.0動画プラットフォーム『Odysee』とは
Odysee は2020年12月に立ち上げられた新しい動画サイトです。
CEO のジェレミー・カウフマンは、「インターネットの自由と独立性を取り戻すこと」を目的にOdyseeを立ち上げました。
Odysee はローンチから一か月も立たずに、40万人を超えるユーザーがサイトに合計 500 万本の動画を投稿し、 870 万人の月間アクティブ ユーザーを獲得しました。
カウフマンはインターネットが「非常に企業的」になり、少数の企業が情報の流れを制御していると主張しています。 Odysee は代替手段を提供するために作成されました。
YouTubeとの違いは?
YouTubeはクライアントサーバー型ネットワーク
OdyseeはP2P型ネットワーク
ここ数年、YouTubeを視聴する文化が急速に発達したことによって、規制がかなり強化されてきました。
YouTubeは基本的にクライアントサーバー型ネットワークといって、Googleが保有するサーバーに動画が投稿され、ユーザーが視聴するという仕組みになっています。
この仕組みのデメリットは、中央集権的な体制によって、運営会社Googleの意向ひとつでプラットフォーム全体をコントロールできてしまうことにあります。
アルゴリズムは非公開であるため、人気動画の選定や不適切動画の削除において民主的とは言えない側面があります。
カウフマンは、トランプ前大統領の関連動画削除等について「YouTube は厳しすぎる」と考えています。
一方でOdyseeのP2P型ネットワークとは、複数のコンピューター間で通信を行う際の仕組みのひとつで、対等の者(Peer)同士が通信をすることを特徴とする通信モデルです。
LBRY(ライブラリ)という ブロックチェーンのプロトコルを背景にしています。運営会社が動画の管理を恣意的に操作することができないため、平等なプラットフォームとなっています。
しかし、ポルノや暴力やテロを助長するコンテンツなどはガイドラインに基づいて制限されています。
収益化の仕組み
Odyseeに広告は存在しません。
その代わり、視聴回数や平均再生時間、エンゲージメント等、独自のアルゴリズムから算出された、ルールに基づいて算定される視聴報酬を稼ぐ方法があります。
2つ目は投げ銭です。視聴者が動画投稿者に対して投げ銭を直接受け取ることができる機能も装備されています。
最終的には広告の導入やそこからの収入を動画投稿者に分配することが計画されています。
日本におけるWEB3.0動画プラットフォーム
日本では動画サイトやSNSにもガラパゴス化の傾向がみられます。ニコニコ動画やmixi、LINEなどがその最たる例です。
現在、日本の動画プラットフォームはYouTubeが主流となっており、ニコニコ動画は全盛期に比べると衰退傾向にあることが否めません。
OdyseeのようなWEB3.0型動画プラットフォームが日本独自で主流になる未来もそう遠くないかもしれません。
個人的には“ガーシー”のように大手プラットフォームから封殺されたインフルエンサーがOdyseeのようなP2P型動画プラットフォームの利点の最大限活用してほしいと思っています。