【DAY.9】新潟発着!2ヶ月で、公務員がバイクで全国周る旅日記
この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。
7:30、福岡県 福岡市内の知人宅にて起床。
忘れないうちに日記を書く。
この日記も毎日となるとなかなかしんどい...
家に泊めてくれたげんちゃんが朝食を作ってくれた。
ツナトースト、めっちゃうまかった。
記念写真。
寝起きにすんまへん。
風呂を借りたらバリカンがあったので、勝手に拝借、長旅に備え3mmに。
ヒゲも剃る。
9:30出発。
今日もどこまで行くかは決めていないが、一つだけ、絶対に食べたいものがあった。
それは、佐賀県 太良町の名物、竹崎かにだ。
私はとにかく無類のカニ好きで、海外でもカニがあれば必ず食べる。
これはカンボジア。
スリランカ。この後パスポート失くした事件が発生。
というわけで、一路佐賀県へ。
しかし、福岡は街の規模が大きく、交通量も多い。
道も一本道ではなく、ちょいちょいナビを見ながらで時間がかかる。スマホの充電も心許ないし、疲労も溜まっている。
というわけで、カニを昼メシにしようと思っていたが、11:30、久留米で途中下車し、ドンキでモバイルバッテリーを買い足し、ついでに久留米ラーメンを食べることに。
チェーン店みたいだけど、350円でこのクオリティ、全然ありでしょ。
つーわけで、再びバイクに乗り、知人におすすめされた柳川へ。
12:30到着。
その名のとおり柳と川が風流なまちだが、ちょうど桜の季節、また違う彩りがあった。
三柱神社にもお参り。
なぜか写真がセンターじゃないのが気になる。
カメラが上手ければさらによいのかもだけど、それやってるとたぶんこんなに回れないから、それは他の人に任せた。
滞在時間は20分程度、カニが俺を待っている。
そして、30分ほどさらに走ると、いよいよ佐賀県入国!
実は、この日は長崎まで行って中華街でチャンポンでもキメようかと思っていたのだが、このタイミングで赤になり、写真を撮らせてくれた信号の空気の読みっぷりに敬意を表し、佐賀県に泊まることにした。
佐賀も長崎も両方行ってるけど、長崎は何度も行ってて、佐賀は一度しか来たことないし。
そして、びっくりしたのが、県境を越えた途端に景色が一変。
マジで新潟かと錯覚したわ。
田植えも早いのね。あったかいからね。
車も少なくて走りやすい。
んで、しばらく走ってると、東よか干潟という看板が。
お国ことばかなと思ったら、この地域が東与賀という名前らしい。
まあ、ひらがなにしてるのはダブルミーニングもあるんだろうけど。
14:00到着、干潟、想像以上にでかい!
俺はガキの頃から図鑑が大好きで、シオマネキというカニやトビハゼという魚が干潟にいるのは知っていたが、ここがそれか...。
これはアカテガニかベンケイガニかな?
これはたぶんトビハゼ。
シオマネキとムツゴロウには出会えなかったけど、まあいいだろう。
子どもたちが釣りをしてて、お国ことばにほっこり。
滞在時間わずか10分、なぜなら、竹崎かにが俺を待っているからだ!
シオマネキのごとくカニが俺を呼んでいる!
1時間ほど走り、15:20、いよいよ道の駅太良に到着!!
カニだー!!
のっけから大興奮!
んで、事前に情報を仕入れていた竹崎海産というお店がすぐ近くにあると知り、急いでそちらへ!!
きたー!!
ちなみに、佐賀県の取り組みで、Wi-Fiフリーなのだ。
新潟県なんか全然やれてないわ。佐賀県本気。
どれも活きがいい!!たぶん!
ちなみにこのカニはワタリガニという種類で、ガザミとも呼ばれ、比較的浅いところで穫れるカニ。
新潟でももちろん穫れるが、こんなに大振りなのはあまり見ない。
内海で遠浅、栄養分が濃い有明海ならではかもしれない。
あと、カキも名産。
カニとカキ、日本半周して来る甲斐があるね。
ここで、心を決めた。
今日はここで、カニと心中しよう。
先ほどの道の駅に戻り、バイクを置く。
宿は、ここだ。
んで、歩いて先ほどの竹崎海産へ。
なぜならば...
いいか、本気を出すってことは、こういうことだ。
まずはカキから!
でかい!これで500円!安い!
若旦那に剥いてもらう。
見た目からしてプリプリなのがお分かりだろうか?
とりあえず、何もつけずにそのままペロリ...めっちゃ美味い!!!
正直カニがメイン、カキはおまけと思ってたけど、これはヤバい。
日本各地で美味いカキを食ってきたと思っていたが、間違いなくこれがNo.1!
ちなみに、若旦那は不動産の営業をやっていたが、この4月からこの店を継ぐことを決めたそうだ。
とりあえずInstagramを始めたそうで(アカウントはこちら)、ぜひFacebookも併用し、使い分けで効果的に情報発信するには、みたいな、勝手にインチキコンサルをやってみた。
気さくなナイスガイなので、行ったらぜひ話してみてほしい。
他のスタッフも皆フレンドリー。
で...いよいよカニ!!!
オスメスで味も違うが、この時期はメスに内子(卵)が詰まっていて美味いという情報も得ていたので、メスは内子を楽しむために湯がき、オスは身を楽しむために焼きで1匹ずつ。
まずはメスから!
割ると...
もう見た目からしてたまらない!
ミソと内子がとろーり!
とりあえずむしゃぶりつくと、濃厚な甘み!!
ヤバい!脳汁ハンパない!
続いて、オス!
香ばしい香りに、ドーパミンが止まらない...
焼きは身の甘みがギュっと凝縮され、これもまたよきかな!
若旦那もびっくりするくらいめっちゃきれいに食べた。
※この場合、足をきれいにスポッと取るとかではなく、細かいところまで食べ尽くすという意味
む、食べ物がラストオーダーですと!?
悩んだ末、小振りのメスを焼きで追加した。
なーに、宿代と思えば安いもんさ。
片爪なので安くしてもらった!
焼いたメスは内子に火がとおりホクホク!
美味い!
個人的な好みでは、メスはレアな内子を楽しむならば湯がきかな!
オスは焼きで正解な気がした!
満足し、コンビニに行こうとしたら、若旦那がオープンカーに乗せて連れて行ってくれた。
マジ感謝。
で、帰りに、インスタ映えスポットとして注目を集めている、海中鳥居にも立ち寄ってもらった。
太良町は月の引力による塩の満ち干が顕著だそうで、この鳥居は満潮時には海の中に、干潮時には歩いて通れるようになるようだ。
この時は干潮。
で、先客が一人いて、埼玉から仕事で来ているとのこと。
話を聞くと、俺以上に世界も日本も色々回ってるようで、こんな人を引きつけるのも、太良町の月の引力か、はたまたカニの引力か。
カメラマンである彼の意見も参考にしつつ、インスタ映えしそうな写真をいくつか撮ってみた。
くどいようだが、写真は苦手だ。
まあでも、なんとなくそれっぽい写真が撮れたような気もする。
スポットそのものの魅力と、やはり太陽の力がデカい。
というわけで、道の駅に戻り、テント設営。
この時は風もなく気温も穏やか。
この後、地獄が待っていようとは夢にも思わなかった...。
ちなみに、道の駅の中のお店で、閉店後、スタッフと思われる方々が談笑しているのが見えたので、ダメ元で混ぜてもらえないか頼んだら、お断りされてしまい、ちょっと寂しかった。
が、翌日、Facebook経由で丁寧なご連絡をいただき、遠方からのお客さんが来ていたので対応できなかったが、翌日お土産に海苔を持ってきてくれたそうで。
佐賀県、みんないい人すぎる...。
で、カニの夢を見ながら就寝...。
のはずが、マシンガンのような音で目が覚める。
土砂降り...?
なんと、1時間だけめちゃくちゃ土砂降りという...。
俺のテントは3,000円の安物なので、雨風には極めて弱い。
そっこーでびしょ濡れに。
道の駅だからあったまる場所もなく、とりあえず屋根のあるところへ避難。
濡れてしまった寝袋になんとか身体を突っ込み、無理矢理寝ることになったとさ...。
ま、カニのためなら仕方ない...よな。きっと。
でも、良い子は決して真似はしないように。
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