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【漫画】『嘘喰い』35巻感想~お前を勝たせたい~

嘘喰い35巻読了しました。
今回は伽羅回でした。
毎回好きなキャラが死ぬかもしれないというハラハラ感と共に読んでいる気がします。
感想書きます。

※ネタバレ注意

○『嘘喰い』35巻  読んだ感想

梶くんとフロイドの勝負が終わり、アズラの砦を落とすことに成功しました。
しかし、そこに切間創一が登場します。
これには間紙、門倉共にびっくりしてます。
創一は、梶くんの勝利を横取りし、アズラの砦を落としたのはショウドであったかのように細工をしていました。
これにより、創一の思惑が判明しました。
創一は、斑目貘とビンセント・ラロの戦いに乗じて、第三者のショウドの人間として、第三者の立場として皇帝の立場を横取りしようと考えていました。
そうすれば、屋形越えを防ぐ事が出来るからです。
しかも、アズラの砦を落としたことを、のぶ子がやったこととしていました。
のぶ子を、自分の代わりに王にしようとしているようです。
これを知った斑目貘は、伽羅に「プランB」を実行すると伝えました。

斑目貘は、伽羅を、インナーを脱いだ「アウトロー」たちの支配者に仕立て上げようとしていました。
アウトローの活動場所に赴き、暴力でねじ伏せていきました。
斑目貘は王になる為には「レベル」「ビオス」に加えて、「支持」も必要だと考えていました。
そのため、政治力を手にするために、裏の力であるアウトローを支配しようとしたのです。
伽羅は、この計画を順調に進めていきます。
そして、そんな伽羅にとある人物がコンタクトをとってきました。

リチャード・アラタという人物は、プロトポロスを製作した天才的なゲームデザイナーでした。
長髪とサングラスで素顔を隠した男性で、ずっとその姿を表に出していませんでした。
しかし、かれは密かにゲームの世界に戻ってきており、潜伏派のアウトローたちのリーダーとして暗躍していました。
リチャードは、ビンセント・ラロの側でも伽羅と同様にアウトローを支配しようと動いていたキョンホ・ジョンリョを呼び出しており、2人に勝負をさせるようけしかけました。
この勝負に勝った方に、潜伏派のアウトローの支配権を渡すというのです。

さて、これは賭郎勝負なので、互いの立会人が登場します。
伽羅の立会人は三鷹花です。
一方、ジョンリョの立会人は、拾號立会人の番代薫(ばんだい かおる)です。
拾號ということは、目蒲の後任ですね。
懐かしい…目蒲…。
番代は、敵対勢力を極度に嫌っており、その話題が出るだけでアレルギーのように鼻水が出ます。
番代は、自分のハンカチを鼻水で吹っ飛ばして地面に落とし、同様に三鷹のハンカチもその上に落として、強制的に號奪戦に持ち込みました。
伽羅 vs キョンホ・ジョンリョと三鷹 vs 番代の戦いが同時に行われることとなりました。

勝負内容は、毒孕薬奪(どくほうやくだつ)です。
内容は簡単です。
20分で溶けだす猛毒が入ったカプセルを戦う者同士が飲み、1つしかない解毒剤を奪い合うゲームです。簡単ですね。
解毒剤は服用してから効果が出るまでに15分かかるため、実質5分以内に解毒剤を飲まなければ死に至るそうです。
つまり、どちらかが必ず死亡する勝負となります。

さて、この戦いの勝負は今回ではつかないので、キョンホ・ジョンリョについて振り返って終わりたいと思います。
キョンホ・ジョンリョという男は、以前もまとめましたが、契約人が死亡した時に、その相手を殺しに来るタイプのボディーガードです。
彼の出自は韓国釜山の一般家庭です。
幼少時から難病を患っていましたが、ある宗教団体の人体実験を経た治療により、優れた身体能力をてにしていました。
通常の筋力の他にも、眼筋が異常に発達したため、驚異的な反射神経や視力、動体視力を手に入れ、自身を神と同一視するようになりました。
なんか…みんな悲しい過去を背負っているなぁと思います。

35巻終了です。
暴力回なので、内容は少なめでしたね。

伽羅が…かつてないくらい儚く見えました。
それまでの伽羅は「俺が勝つ」というのが第一でした。
どんな相手であろうが、勝者は自分であるという信念を持ち続けていた彼ですが、最後に「今は…お前を勝たせたいよ」と、斑目貘の顔が頭によぎります。
自分を犠牲にしてでも、斑目貘の勝利のために戦っていました。
なんかもう…感極まりました…。
もう勝負とかいいから…男4人で楽しく過ごす日常漫画とかになりませんかね?
ちょっともう皆好きすぎて死んでほしくないんですけど…。

次回は伽羅とジョンリョの決着、それから三鷹と番代の勝負にも決着がつきます。
結果が楽しみです。

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