【漫画】『嘘喰い』36巻感想~感情がぐちゃぐちゃになる回~
嘘喰い36巻読了しました。
色んな事がありました…。
悲しいやら嬉しいやらいろんな感情が引き出されました。
感想書きます。
※ネタバレ注意
○『嘘喰い』36巻 読んだ感想
伽羅とキョンホ・ジョンリョ、三鷹と番代の勝負が行われていました。
ジョンリョは視力の強化のためか、化け物のような姿になっていました。
一度は解毒剤を飲み込んだジョンリョでしたが、伽羅はジョンリョの腹を殴り、解毒剤を取り出します。
最終的に、自らの腕を犠牲にしてジョンリョを倒しました。
見事、解毒剤を飲み、伽羅はジョンリョに勝利しました。
一方、三鷹 vs 番代も決着がつきました。
番代は、自らの死も恐れず、解毒剤を踏みつぶす作戦で戦っていました。
三鷹は、目の前にある解毒剤が偽物であると嘘をつき、番代を翻弄しながら勝利しました。
三鷹は解毒剤を飲み、號奪戦に勝利しました。
伽羅ですが、勝負には勝ちましたが、その後森の中で命を落としました。
綺麗な夜空の下で、過去の自分の面影に見送られながら静かに目を閉じました。
悲しすぎる…。
伽羅に関してはもう…、最初こそ怖いキャラクター出てきたと思っていましたが、めっちゃ良い奴すぎて大好きでした…。
自分の気分で動いているかのように振舞うのに、そのほとんどが仲間のためだったりするもんですから、ずるいなーと思っていました。
前回の最後なんて、斑目貘を思いながら「お前を勝たせたい」ですからね…。
これを愛と言わず何というのか…。
どうか安らかに眠ってください…。
さて、話は斑目貘の動きに移ります。
斑目貘が所属しているテイパー国の王は「ネロネロ」という怪しげな男でした。
三国統一には全く興味を持たない王であり、現在の暮らしに満足しています。
斑目貘は、そんなネロネロに対し、王の座を奪い取るという宣言をしました。
そんな斑目貘の元に、リチャード・アラタが訪ねてきました。
自分をアウトローを統べる者と名乗ったアラタを見て、斑目貘は伽羅の死を悟りました。
この時の斑目貘の表情がもう何とも言えませんでした。
しかし、止まっていられません。斑目貘は、ネロネロを落としにいきます。
ネロネロは、王の座を狙ってくる斑目貘に勝負を持ちかけます。
勝負名は「ハンド・チョッパー」です。
多くの人がやったことあるゲームだと思います。
最初は両手の人差し指を出して、好きな方の手で相手の手をタッチしていきます。
タッチされた方は、その指の数だけ出す指の本数を増やします。
すべての指が開き切った手は使用不能となります。
ルール説明の後に、斑目貘が葉巻を吸ってむせたように見せかけて伽羅の死を思いながら涙を流したのが切なかったです。
さて、ハンド・チョッパーを行うにあたって、立会人が登場しました。
なんと、夜行妃古壱の登場です。
夜行さん久しぶり!!会いたかったです!!
相変わらずのイケおじっぷりに叫び声をあげてしまいました。
そして、斑目貘は最後にもうひとつルールを追加していました。
ネロネロが提示したルールは一手5秒という決まりでしたが、斑目貘は「初めてだし、俺でも『5秒』じゃズバッとやっても間に合いそうにないんだ」と言い、それぞれの持ち時間を5分とすることにしました。
そして早速、ゲームが始まりました。
互いにスピードが半端なく早いのです。
この、ネロネロという人物ですが、実はマサチューセッツ工科大学に飛び級で入学した経歴を持つ天才でした。
スマホアプリ開発会社を設立して数本の大ヒットを出して資産を得ると会社を部下に任せ、プロトポロスで取り巻きと共に生活を送っていたのです。
また、裏社会にも詳しく、賭郎の存在も知っているようでした。
賭郎の事前分析では現在の3人の国王の中で最も手強い人物と言われています。
ハンド・チョッパーは常にやっているゲームなのか、自分が負けないように瞬時に判断してゲームを進めていました。
それにちゃんとついていく斑目貘もすごいですが…。
ゲームは順調に進んでいきますが、このままでは時間切れになって斑目貘が負けてしまいます。
斑目貘は、加えていた葉巻の日が唇に到達し、熱さに驚いて手をミスしてしまいました。
斑目貘は、このミスにつけこまれてネロネロに右手を使用不能にされてしまいました。
ネロネロはわざと自分の片手も使用不能にさせ、そのまま片腕ずつで勝負を進めていけば、ネロネロの勝利となってしまうこととなりました。
しかし、ここで大人しく負ける斑目貘ではありません。
斑目貘は、急に動きを止めて、ネロネロの仲間の元に向かいました。
そこにあったのは、葉巻用のカッター。
なんと斑目貘は、カッターに指を差し込み、自分で小指を切り取ってしまいました。
これにて、斑目貘の指は4本となってしまったのです。
これにはネロネロもびっくり。変な顔になってしまいます。
しかし、ルールは全ての指を開ききったら負けということしか言っていませんでした。
5本指でなければならないというルールではなかったので、斑目貘の指切断は夜行さんによって「アリ」と判断されました。
ネロネロはそのまま制限時間まで動けず、敗北してしまいました。
この勝負、指をなくした斑目貘の勝利です。
ハンド・チョッパーというゲーム名にぴったりの結果だったのではないでしょうか…。
これにて、テイパー国の王は斑目貘となったのです。
さて、他国の動きはというと、アズラ国ではビンセント・ラロが王に、ショウド国では、切間創一によってのぶ子が王に仕立て上げられていました。
創一がのぶ子を王にしたのには理由があり、三国会談によってそれが明らかになりました。
中立地区、オベリスクにて、斑目貘、ビンセント・ラロ、のぶ子が顔を合わせることとなった三国会談、そこではお互いのステータスを明かしながら話をします。
斑目貘、ビンセント・ラロ共にレベルは80、十分強いのですが、のぶ子はなんとレベル100、この場で一番強いのはのぶ子であることが判明しました。
創一はこれを利用し、2人を皇帝にさせないために動いていました。
ビンセント・ラロには南方が立会人としてついており、斑目貘には夜行さんがついていました。
2人はそこに現れた切間創一の姿に驚きを隠せないようでした。
立会人たちがお屋形様の姿を見て焦りまくる姿がどれも良いですね。
遠隔で監視している弥鱈も、この反応が楽しみなようです。
さて、三国会談の結果、三国は戦争に突入することが決定して36巻が終了しました。
何というか、やっぱりこの世界には普通の人なんていないんだと再認識させられました。
伽羅…死んでしまいました。
結果は知っていたものの、悲しすぎました。
最期のお顔が綺麗すぎて、切なさが増しました。
そして、伽羅の死を知って涙を流す斑目貘も切なすぎました。
斑目貘に関しても、だんだんと不安定さが増してきましたね。
最初から普通ではなかったんですけど、指を切る前提で勝負を進め、切断の際も微塵も恐怖を見せないあたり、狂ってるなーと思います。
結局指もつなげてませんでしたね、個人的に、つなげられたけどそうしなかったんじゃないかって思ってます。
これは完全に個人的な感想ですが、少し贖罪の気持ちもあるのかなぁ?わかりませんが…。
それから、仲間を犠牲にして得た対価のありがたみを感じながらも、それをまたテーブルに置いて勝負を始めてしまう斑目貘にも痺れました。
あとは、何度も言いますが、切間創一の姿を見た立会人たちの反応が最高すぎます。
南方はもう、見るからに焦ってますね。
まぁ、半分自分が逃がしたようなものなので、そりゃあこんなところにいるはずないって思いますよね。
夜行さんに関しては、そんな南方の姿を見て馬鹿にするものの、事態の大きさを遅れて理解し、フリーズしてしまいました。
こんな時でも表情を崩さない夜行さんかっこいいです。
次回も楽しみです。