【漫画】『嘘喰い』2巻・3巻感想 ~マルコがかわいい~
今回は、嘘喰いの2・3巻を読んだので、だらだらと感想を書きたいと思います。
※ネタバレ注意
○『嘘喰い』2・3巻 読んだ感想
2巻の表紙は斑目貘が手でフレームらしきものを作ってるように見えます。
あの、絵を書く人がやるみたいなやつ。
そんで後ろに歯がある…。多分嘘を食ってます、多分。
1巻の後半から、九重太郎、通称Q太郎という快楽殺人おじいちゃんとゲームをしていました。
負ければ死、勝てば賭郎会員権と一千万円獲得です。
1巻はQ太郎を除いて5人の敵のうち、1人を倒して武器を手に入れたところで終わりました。
残りの敵は弱そうな奴3人と強そうな奴1人です。
3人のうち2人は、斑目貘の手のひらの上でコロコロ転がされて、冒頭ですぐにやられちゃいました。
1人は足をちぎられて、もう1人は人質にとられちゃいます。
斑目貘の「面白いほどうまくいったよ」という台詞がかっこいい。
あんまりにも斑目貘が上手いことやるので、Q太郎がめっちゃ褒めちぎっていると、立会人の夜行さんが「彼の名は斑目貘。嘘喰いと呼ばれています」とチクリます。
するとQ太郎がグニャア~なります。
どうやら斑目貘こと嘘喰いは、めっちゃ有名な人みたいです。
説明によると、15歳(中3)で賭郎メンバーを蹂躙、神の頭脳と悪魔の冷徹さを有し、賭郎史上最強のギャンブラーと言われた男らしい。
私中3の時何してたかなぁ?
全然覚えてないけど当時ギリギリいた友達とアニメイト行ってリボーンとか買ってはしゃいでたんじゃないかなぁ…。
えらい違いです。
斑目貘に勝てば、Q太郎は嘘喰いを超えた存在になれるので、ここからQ太郎は本気をだします。
そう、私の大好物のマルコです。
さて、ここでマルコについて語ります。
彼はいわゆる二重人格というやつで、本体はマルコという可愛いムキムキ青年なのですが、とある出来事がきっかけで、ロデムという凶暴な人格がマルコの中に目覚めました。
Q太郎をお父さんと呼びますが、恐らく本物の家族ではなく、傭兵時代のQ太郎が戦地で拾った男の子みたいです。
Q太郎は、人体の身体地図を変える「再配置」の実験を行っていました。
身体地図とは、脳が自身の腕や足がどこにあるかを把握している状態のことです。
例えば、私たちは目を閉じていても自分の腕がどこにあるか分かっていますよね?これが身体地図です。
Q太郎は、脳が把握しているその場所を、投薬によって変えるという実験をしてたみたいです。
ここで、夜行さんが「幻肢」という言葉を出していました。
事故などで腕をなくしても、その腕の感覚が残っていることがあるという話は聞いたことがある人も多いと思います。
それは、腕の感覚を感じ取っていた脳細胞が、腕をなくしたことによって機能を停止し、その周辺の細胞に取り込まれるという仕組みらしい。
例えば、腕の感覚を司っていた脳細胞の隣に、肩の感覚を司る脳細胞があったとします。機能停止した腕の脳細胞は、肩の脳細胞に取り込まれて、その人は肩を触られると、腕に触られている感覚を併発するというものだそうです。
私の説明ではあまりにも分かりにくすぎるので、気になる人は嘘喰い読むか、ネットで調べてください。
マルコの場合は、投薬によって脳の中の反射神経や身体能力を司る脳細胞の周辺の機能を強制的に停止させることで、暴力に必要な力を増幅するという実験が行われていました。
しかし、マルコは投薬によって日々人殺しを強制させられることに過度なストレスを感じ、「投薬のために注射針を刺す」という行為自体が引き金となって、別の人格が生まれたことで凶暴性を強めることになりました。
正当に実験が成功したという感じではないです。終わり良ければ全て良しみたいな感じですね。
そして、その凶暴な人格はQ太郎によって、「ロデム」と名付けられ、Q太郎の持つ暴力となりました。
ロデムはQ太郎に注射針を刺されて覚醒し、指錠をぶっ壊して斑目貘を襲いに行きました。
指錠は親指だけ拘束される拘束具です。結構痛いらしいです。
もうこのロデムが化け物すぎる。
鉄のドアとかコンクリートの壁とか簡単に蹴破って追って来ます。
体力クソ雑魚の斑目貘に勝ち目はありません。
ちなみに2巻の感想はもうマルコ(ロデム)についてしか書きません。
他にも「斑目貘の屋形越え」とか大事な話があるのですが、私の頭はもうマルコに支配されてしまっていますので、マルコの話して終わります。
ロデムは、斑目貘らを一生懸命追いかけますが、頭のいい斑目貘によって返り討ちにあってしまいます。
Q太郎とロデムを繋ぐ無線には斑目貘が放った銃声が響き、なぜかQ太郎が見ていたモニターが消えます。Q太郎は必死でロデムに指示をしますが、その声はロデムに届かず困惑。
焦ったQ太郎の敵意の矛先は、自分の横に立っている立会人の夜行さんに向いちゃうのです。
Q太郎は、持っていた刃物で夜行さんに切りかかります。
しかし、このイケメンおじいちゃんである夜行さん、めっちゃ強い…。
足だけで刃物を取り上げ、キャプテン翼並みのキックで壁に深々とぶっ刺します。ついでに持ってた帽子を優雅に引っ掛けて帽子掛けにしちゃいます。
もうこれがかっこいいのなんの…。
そして、おじいちゃん達が戯れているところに斑目貘が登場します。
この後色々すっ飛ばして、結果どうなったかというと、斑目貘がQ太郎の財産を全部奪って、ゲームの立場も逆転しちゃいます。
つまり、Q太郎が生きてビルから脱出しなければならないということになりました。なんてこった…。
しかも、ロデムは実は生きており、洗剤を吹きかけられて視覚を一時的に奪われ、さらに耳をテープで塞がれて無線の音しか聞こえない状態にされてます。
さらに、斑目貘は、名探偵コナンの蝶ネクタイ型変声機を使わずとも、変幻自在に声を変えれるみたいで、目の見えないロデムに、無線を通してQ太郎の声真似で指示し、逃げ回るQ太郎を襲わせます。
もうめちゃくちゃだ…。
ロデムのつけていた仮面は外れており、後半はロデムの凶悪な表情が見られます。
マルコ推しの私にとってはご褒美でしかないです。
ロデムが、斑目貘の指示通りにQ太郎を追いかけまくるシーンで2巻はおわりです。
3巻の感想にいきます。
3巻の大まかな流れは、脱出ゲーム決着と、二階堂鮫丸の登場です。
最初に言っておくと、3巻については本編の内容はほぼ書かずに、マルコの話をします。
ずーっとマルコの話します!本気です。
2巻に続き、マルコはQ太郎を殺すために追いかけ回すのですが、だんだん悲しくなってきます。
父親として連れ添ってきたQ太郎が、自分を実験体(モルモット)と呼んでいるのを聞いてしまったからです。
しかも、Q太郎の意識はロデムばかりに向いていることにも違和感を感じ始めます。
自分はロデムなのか、マルコなのか、分からなくなってしまいます。辛い…。
もうQ太郎に拳を振り上げながら泣いちゃってます。不憫だけど可愛くて仕方ないです…。
人を殺すことが嫌になってしまったロデム(もう既にマルコに戻っているかもしれませんが)は泣きながら斑目貘に「ボクはだれ?」と問いかけます。
ここからマルコは斑目貘を「お兄ちゃん」と呼び始めます。自分のことは「ボク」。あぁもうかわいい…。
マルコは、「人殺しをしてきたのはボクじゃなくてロデム。でもそれはボクでもあって…」みたいに自問自答し始めます。
そんなマルコに斑目貘が手を差し伸べます。「俺について来ればいい…俺が…お前の罪を落としてやる」と凶悪な表情。
しかし次のページで「ただ俺は、人を殺せなんて言わない」と、優しいお兄ちゃんの表情。
斑目貘の頭の中はどうなっているのか、ずっと分からないのがこの漫画の面白いところですよね。本心が読めないのが面白いというか…。
梶くんもこれをみて「貘さんは善人」と安心しきってます。チョロいな…。
色々省きましたが、結果は斑目貘と梶くんの勝利でした。
さて、ここから新しい展開になります。
次は二階堂鮫丸という暴力団の男と、梶くんの勝負が描かれますが、それについては完全に省略します。
それよりも、マルコです。
マルコは廃ビル脱出ゲーム以降、斑目貘と梶くんの仲間になります。
嘘喰いの世界で重要な暴力の部分を担う尊い存在となります。
あと、完全なる癒し系です。繰り返しますが、かなり可愛いです。
24話冒頭で、梶くんとマルコの目の前で女性がひったくりにあうシーンがあるのですが、叫び声を聞きつけたマルコがすぐさま犯人に飛びかかって鞄を取り返しちゃいます。
マルコは日本語が達者ではなく、たどたどしく犯人に伝えます。
「あ…こ…これ…は、お前の…ではない……ない…」
「…人のもの…盗るは…命盗られても当然!…って貘のお兄ちゃん言ってた…」
「大丈夫 ボクは命盗らない」
なんか、なんか…。すごいムキムキで強くてイケメンの大男がすごいドヤ顔でこれ言ってる状況がもう、たまらんのです…(泣
広い草原に大の字で寝転がって泣きじゃくりたいほど尊いんです…。
「うわーんかわいいよー(泣」と…。
その後もずっと可愛いですよ。
梶くんが、斑目貘に命じられて手に入れた3千万円をギャンブルで使ってこいと言われて、言われた通りにそうします。(なんでや)
結果、マンションカジノといって、警察の目を逃れるために普通のマンションの一室を使って闇ギャンブルやるみたいなやつに手を出します。
そこで先程書いた二階堂鮫丸というイカついヤクザとギャンブルをすることになるのですが、その鮫丸も暴力役の人間を従えています。
孫六という巨人です。
必殺技は「ギャラクティカ孫六」、具体的に言うとただのパンチです。
マルコは、鮫丸の尖った耳を見て「ネズミに齧られてる」と指摘します。
空気を読まず思ったことを正直に発言しちゃう幼さが可愛い。
マルコの発言を聞いて「兄貴をバカにしたな」と殴りかかる孫六。
しかしマルコはこれを簡単にかわし、「やられる前…に…蹴る!! ば…貘のお兄ちゃんが…言ってた…」と言ってやり返しちゃいます。さすが。
鮫丸は先に手を出した孫六を痛めつけ、梶くんとマルコに「お詫びに何でもサービスします。楽しんでいってください。楽しんでいただくまで絶対帰しませんから!」みたいなことを言い出します。
すごいワイルドな夜のお誘いみたいでドキドキしました…。
そこから鮫丸と梶くんの勝負が始まりました。
内容はセブンポーカー。詳しくは嘘喰い読むかネットで調べてください。
てか斑目貘がいない場で梶くんだけで勝てるわけないだろ…と、私は感じたし、実際最初は梶くんが苦しむ状況になります。
しかし、梶くんは過去に、どさくさに紛れてQ太郎とのゲームに勝っています。
斑目貘はそこで得た賭郎会員権を梶くんに譲っていたのです。
梶くんはその会員権を使って立会人を召喚します。
賭郎壱號立会人の能輪美年(のわみとし)という車椅子に座ったちっちゃいおじいちゃんです。
このおじいちゃんには人間の値段を鑑定できるという、とんでも特技があります。
ちなみに梶くんの価値は100円だそうです。かわいそすぎる。
まぁそんなこともありましたが、立会人を呼んだ状態でゲームは再開することになりました。
さてここで、鮫丸は突然「さっき孫六がマルコくんに暴力ふるわれましたー!やり返さないと公平じゃないと思いますー!」と、マルコを無力化するためにやり返しをさせろと要求します。
もちろんこんな言い方じゃないですが。
梶くんはこの要求を断固拒否するのですが、健気なマルコは「カジ…ボクはかまわない カジを手伝う…ボクがガマンする!!」と、孫六に殴られることを了承します。
マルコはちゃんと我慢できる子なのです。
孫六はマルコの左頬にギャラクティカ孫六をお見舞しますが、ダメージを受けたのはなんと孫六。
手を骨折します。なんでや!
殴られたマルコは「うわぁ~ん 痛いよー」と幼児みたいに泣きじゃくってるだけ。化け物。
でもとてつもなくかわいいです!チョコスプレーにまぶして食べたいくらいです。
その後、ゲームが再開し、なんと梶くんが健闘します。
鮫丸が支払わなければいけないお金が足りないということで、能輪さんは、グリス・李という、部下を召喚して鮫丸をぶっ飛ばします。
このグリス・李という人物は、次期立会人候補NO.1の麒麟児とのこと。
鮫丸の命だけではまだ足りないので、グリス・李は孫六にも手を出そうとします。
そしたらなんと、マルコがそれを庇うんです。
「友達(まごろく)は怪我してる 金にするなら マルコをしてみろ!!」
えっ!マルコと孫六はすでに友達だったの!?と、友達のいない私は衝撃を受けました。
いつ?どうやって?もう訳が分かりません。
でも確かにWIND BREAKERでも「喧嘩は対話」的なこと言ってたし、喧嘩した後仲良くなる人たち多かったですよね。
ともかく友達を守るという清い心を持ったムキムキマルコが尊くて仕方ないです…。
これで3巻終わりです。
こんなに長々と書いたのにほぼマルコへの愛だった気がします。
本当に存在が好きすぎるんです。
ちゃんと本編の内容も十分に理解して楽しませていただいています。
ちなみにQ太郎は、廃ビル脱出ゲームを見に来た変な髪型の女の持つ暴力によって殺されてしまいました。
この女性は重要人物ですね。ちゃんと登場したら書きます。
あと、24話の最初に、斑目貘が「全ての生命がギャンブラーなのである!!!」と名言を残しています。
つまり、私もあなたもギャンブラーです。
そうなのかな?
確かに、私はいつもカロリー高いものを食べる時に「太る」か「太らない」の2択で「太らない」に賭けて暴食したりしてます。
結果はいつも惨敗ですが。そういうことですよね?違うかな?わからない。
あ…、あと、賭郎の会員権を持てるのは48人だけだそうです。
なので、ものすごく価値が高いです。
もし買い取るとなれば、一般人の私では想像もつかないようなお金が必要になるみたいですね。
他にも大事な情報があったような…。
今後出てきた時に書こうかな。
という感じで、全体的にちゃんと面白いし、色々思うところがあるのですが…。
しかし、マルコの一挙一動に振り回されてしまうのです。
何度も言いますが、彫りの深いイケメンのムキムキ大男が、幼い言動と拙い日本語で精一杯生きている姿がもう…たまりません。
この気持ちに共感してくれる人がどこかにいると信じています…。
不本意にこれを読んでしまって、作品を汚されたと思われた方がいたら申し訳ないです。
でもすみません。私の心の中の怪物はもう抑えられそうにありません。
これからもマルコを愛でていきたいと思います。
続きも楽しみです。