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【ココロの旅#75】"フランス行きたし..."-素的視点から

 こんにちは、早春のお花の代表ともいえる水仙が花を咲かせていました。ひっそりとゆっくりと春は近づいているようです。

~彼の地へ行く前に~

●トリコロール・三色のメッセージ

皆さんの中にはフランスに行かれた方も多いと思いますし、その文化はとても馴染み深いですよね。衣食住に芸術、言語など目や耳、そして口にしない日はないのではないでしょうか。

ご縁がなかったというか、そも、特に行きたいという気持ちもなかったことから、実際にフランスへは行ったことがない私です(トランジットもない)。
こんなにも周囲には魅力的なフランスが溢れているというのに!
渡航制限が続く中、ふと、フランスに行ってみたいなぁと思うようになりました。特にあれが見たい!とか、これがしたい!とかいうわけでもなく、何となく次の旅先はフランスだなという気分(行ったら行ったで、まあ、あれもこれもと忙しなく動き回るのでしょうが)。

そこで、来るべき旅行の日に備えて、ひとまず脳内旅行ということで、最近、こんな映画を観ました。

パリ20区を舞台にした5分間・20のラブストーリー…という触れ込みで、正直私もパリのエトセトラ、予習には丁度良いと思って手に取ったのですが...

ところがなんと、(あくまでも私個人の感想ですけれど)タイトルやパッケージから受ける"lovely"な要素はほぼ無く、様々な人間・人生について描かれた作品、しかも、その舞台である「社会としてのパリ」を各監督独自の視点から切り取ったような、とても興味深い作品でした(上記のウェブサイトによれば評価は賛否あるようですが)。

各監督の出自やバックグラウンドが様々であることから、まるでグラフ誌(画報とも言いますが...いずれも死語?)を見ているような。映像の個性は無論のこと、各人が持っている「核(伝えたいこと)」のようなものを並列して見るような、そんな面白さがありました。

共通のテーマは「パリ・愛」なのですが、私個人が映画を観終わった後に心に浮かんだのは、「トリコロール=フランス国旗」でした。

はて、はて、一体何なんでしょうか?

●素的視点から

このトリコロール(Liberté, Égalité, Fraternité)が意味するものは「自由・平等・友愛」とは学校で習いましたが、「フランス革命のスローガンの一つ」ということ以上でも以下でもなく、歴史の一コマでこれは試験に出るからと覚えただけでした。
ましてや、これは多分にメディアの影響と思いますが、所謂「フランス・フランス人」に対する個人的なイメージは”お洒落でシックそして何より自立的且つ個性的に人生を謳歌している”というもので、その延長を期待して観たこの映画に、改めて「フランス・トリコロール」について考えさせられるとは・・・偶然ではなく必然かもしれません。

というのも、ここ数年、この「自由・平等・友愛」について特に意識させられる事象が世界でも、身の回りでも、そして自分自身にも起きているように感じるからです。
これらの「人と社会に必要な事柄」に相当無頓着でいたこと、自己と向き合ったり、或いはパンデミックのようなことでもなければ無自覚なままでいたことを思いました。

専門家ではないので、この「自由・平等・友愛」については私的な解釈しかできないのですが、この3つに共通するのは「尊重」ではないでしょうか。

(自分自身の)ココロの旅、BLM、某パンデミックとNew Normal=新しい生活様式から透けて見えたものは、「自由・平等・友愛」の大切さでした。

その一方で、各自の人生・日常・環境・立場や状況、そして、何よりも「その人であること」には究極的には理由や原因がないというか、やはり大元(存在の謎)を知ることはほぼ不可能ではないか、ということも思い知らされました。

”ねぇ、さとみさん? https://jibunhint.sakura.ne.jp/wp/

彼女は大学のとーっても優秀な後輩です(といっても相当年下ですが)!
西洋哲学を専攻し、古代ギリシア語を嗜み、謎解き大好きな感性豊かな方です。心理カウンセラーとしても頑張っていらっしゃるので、あなたの心の奥の謎を「ふただ さとみ」さんと一緒に解いてみるのも良いかも!”

であるからこそ、「自由・平等・友愛」を追求すること、これ自己と他者を「尊重」することですが、それこそが人であり社会という共同体をつくった所以でしょう。

まずは「そんなものなのだ」と認めるというか、「尊重」する。
そして、都度都度起こるアレコレに対しては、徒労(疲労ではない)しないように、持てる知識や知恵や感性をフル活用し、自身が納得のいく言動をするということに尽きるような気がしています。
(社会ルールや法規の遵守は前提としてありますが)善悪よりも自身を尊重することを第一に、「自分で良かった」と思えるような日々を過ごしていきたいと改めて思っています。

<今日の美>

私のフランスって、まずはこの積読解消からだった...

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