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【観じて想う#037】ゆく太陽とむかえる太陽

このところ夕方に散歩に出ることが増えた。
日中の暑さを避けてというよりも、夕焼けがとても美しいので、それを眺めに行くのが目的である。

今自分の関西地方は日の入り19時近くになっているのだが、なるほど、旧暦の区切りとはいえ先日立夏を過ぎたところだから、徐々に夏に向かっているのだと改めて想う。

以前は夕焼けにはあまり関心がないというか、正直、好きではなかった。

・・・あぁ、今日がまた終わる。
(何かの歌ではないが)今日の技を成し終えて・・・いや、自分は何かを成し終えただろうか。
待って、待って、まだ、行かないで・・・

美しい夕空を背にして、焦燥感を超えた虚しさが胸に迫り、辛かった。
今は、素直に夕焼けの美しさを観賞できるようになった。
ヒトの活動主体の時間の概念から、空の移り変わりとその上の存在を意識するようになったことが大きい。

曇りでも雨でも良い、その上の美しい場所は心に思い浮かべることができるから。
なによりも、その夕焼けは、どこかの誰かの、新しい一日の始まりなのだから。

<今日の美>

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