晩ごはんにはWaltz for Debby 音楽の話②

わたしの家では休日の晩ごはんのとき、必ずといっていいほど、父は同じCDをかけていた。それがBill Evans Trioのアルバム「Waltz for Debby」。

好きだけれど語れるほどジャズの知識もないし、わたしのウォークマンに入っているジャズといえばBill Evansのソロとトリオとクインテットと、、Chet Bakerくらい。何も語れません。笑

物心ついたころから、晩ごはんはいつもそのCDが流れていた。小さい頃は「わるつふぉーでびゅー」だと思っていた(笑)。夏に窓全開で食べるときも、冬のおでんのときも、いつだってそうだった。今もそう。
食事中は基本的に歌詞のある曲はかけずに、終盤に差し掛かってから邦楽でリクエスト&カラオケ大会が始まる。

なぜ父はあれほど「Waltz for Debby」にこだわるのだろう。そういえば聞いたことがない。わたしは好きだからべつにいいのだけれど、今更気になる。

でもたぶん、この風景は幸せの記憶として、音楽とともにいつまでも思い出すことになるんだろうな。今日の晩ごはんは久しぶりに、聴きながらごはん食べようかな。寂しくなるかもしれないけれど。