12/15 趣味と仕事が重なっていたから
趣味:読書の本好きなつもりだ。なのに、本に関するアンテナ感度が鈍っていることを痛感させられる出来事がふたつ、立て続けにおきた。ショックを受けている。
ひとつめ。大好きで追っているシリーズの最新刊が発売されていることに長い間気がつかずにいた。『居酒屋ぼったくり』シリーズ、今年の頭に最終11巻が出て、大団円、大満足、終わってしまってさびしい、と思っていた。のだけれど。先日、有楽町の交通会館のところにある三省堂書店に行ったら、入口はいってすぐの新刊コーナーのところに、見覚えのある絵柄の本が面陳で並んでいる! あわててかけよって手に取った。表紙に並ぶ文字は『居酒屋ぼったくり おかわり!』。なぁるほど、そうきたか! 番外編。そして。裏表紙をめくって。奥付を確認する。発売日、11月1日。え!? ひと月以上たっている。奥付の発売日と実際の発売日はずれることも多いけれど、それにしたって。一応、外出すれば絶対に本屋には立ち寄っているのに。ひと月以上、見つけられなかったのか……と。ショックを受けた。まぁ、都心の方には出ていなかったから、と自分を慰めてみるけれど。やっぱり、ある程度の部数があるか、売れるのが確定している人気の本じゃないと(あれ? 同じ意味?)、都のはしっこの方の小さな本屋さんにはなかなか本が流通しないんだよな……。やっぱり、都心の大きな書店が強い。と、書店の規模や位置のせいにしてみるけれど、ネットでだって情報は得られるのに、それでも気づかなかった自分にショック。
ふたつめ。雑誌『ダ・ヴィンチ』の『BOOK OF THE YEAR』ランキング、知らない本率がびっくりするくらい高くなった。毎年、ランキングを見ながら、「読んだ、読んだ、積んでる、これ話題になったよねぇ、これは知らないや」なんてやるのが年末の楽しみなのだけれど。年の前半は働いていた去年までと違って、今年は、『読んでいない』どころか、『知らない』本が多すぎて、びっくりした。顔を見てもいない本が山のよう。これから出会えるたのしみがある、とも言えるけれど、そもそも出会っていないということにショック。
仕事で新刊案内や購入した実際の本を見て、そこから得ていた情報量や、仕事と趣味が重なっていたことで受けていた恩恵って、かなり大きかったんだなぁ、と気付かされた。仕事をがんばることで、趣味も加速する。なんてよいスパイラル。
次も、そういう仕事がしたいなぁ、と。決意を新たに。