私は性格が悪い
この1ヶ月ちょい、色んな過去や現代の理不尽さやら思惑やら
書き綴ってきたが
そもそも私は性格が悪い。
自己肯定感が低い割にプライドは高いという扱いにくい人間。
冗談が通じなく短気なので
基本笑ってない。笑わない。
美人の真顔は怖いのである。
どの程度かの美人かは今は置いといて、これには理由がある。
子供の頃から幾度となく変態に出くわしてきた私の身を守る術は
愛想をよくしてはいけない、隙を見せたら殺される。
だった。
殺されるというのは、心である。
男であろうが女であろうが子供だろうが大人だろうが
人は見えないところで人の心を壊すことができる。
いじめ、にはならないのが厄介なところで
見えないところで起こることは証拠がないので訴えても無駄なのである。
訴えれば訴えるほど
被害者意識が強いだの、やられるあんたも悪いだの
ここでまた心は壊される。
私の性格が捻くれて悪いのは他人のせいだ、とは言わない。
それも一理あるかもしれないが
これはもって生まれた基質と育った環境が大きいと思う。
まず父は人の話を聞かない。おまけに典型的な昭和のオヤジだが
人生の半分を海外で仕事し生活してきたからか
日本の常識がない。
そもそも人に関心がないので何を言われても「バカが何か言ってる」と捉え
気にもしない。
その点は父の生きる強さかもしれない。
次に母であるが、この世で一番般若‥夜叉に近い人間だったように思う。
怖いなんてものじゃなかった。
母はまた、とんでもなく美しく高貴な雰囲気もあったが
私以上に笑わない人間であった。
美しいものと知的なもの以外は気嫌いしていたように思う。
思う、じゃない。
ほぼ全てのものを嫌っていた。
そして、歯に衣着せぬ言い方をする上に割と正論なので
人の心はないのではないかというほどにきつかった。
亡くなる直前、寝たきりの状態でも母の言うことはきつく
介護していた叔母と私は、ここまで来ると凄いなと尊敬すらした。
そりゃないだろ!母の発言ランキングベスト3
⚫︎「出る杭にならなきゃ良いのよ。でも、あんたは黙っても杭になるから無駄ね」
私が女子中時代に言われたことだった。
毎朝登校するたびに「学校辞めるらしいよ」と噂され
いい加減にしてよ、と辟易していた時に母に相談したのだ。
どうして、こんなに言われなきゃいけないのか。
それがこのセリフだった。
私は絶句した。それじゃぁ、どうしようもないじゃないか!
そう、どうしようもないじゃないか‥
⚫︎「嫌なら整形すれば良いじゃない」
これは私ではなく、他所のお嬢さんが言われたことだった。
母の言い分としては、自分の顔にコンプレックスがあるなら
整形して変えれば?である。骨でも削りなさいよ、である。
母のような
顔に不自由したことのない人間がそれを言うのは
血も涙もないというか
パンがなければお菓子を食べれば良いじゃない、である。
私は娘なので、母なら言いそうwとは思ったが
他人が言われたらきついだろうに。
⚫︎「暇だから太るのよ」
モデルだった頃、とにかくダイエットしている日々だった。
当時はカリカリのモデルしか容認されない時代だったので
減量することは仕事として当然のことだった。
人気モデルというわけでなかった私は、仕事が少ない。
それもコンプレックスであったが
ある日母が言ったことは「暇だから太るのよ」だった。
2重に傷ついた。
母の言動を思い返すと
自分の性格の悪さなんて大したことないように感じてきたが
またそのうち思い出したら書き綴ろう。
それにしても、母はきつかった‥。