私のスペックと試験の概要
2024年度の中小企業診断士試験(一次と二次)を経験した私が「これを先に知っておきたかった!」ということからお話しようと思います。
なんとも厚かましいタイトルになってしまいましたが、これらを事前に把握しておくことで自分に合った作戦を立てることができます。ご自身が過去に身につけたことがあれば、それを強みにして有利に受験に臨めます。一方で、今までに一度も学んだことのない領域においては、合格水準レベルに到達するのは決して簡単なことではありません。私も相当苦しみました(初学は本当にキツいです)。
さらに、中高年でのチャレンジを検討されている方は別の注意も必要です。試験勉強となると知識の定着や模試の成績などを重要視しがちですよね。しかし、私たちが目を背けてはならないのは、老眼、腰痛、疲れやすさ、仕事や家庭とのバランス。もうハンデだらけ。若い受験生仲間がどれほどキラキラして見えたことか(涙)。
だからこそ時間とプレッシャーに追われる前に、ご自身のことを振り返って、とにかく使えるもんは何でも使うスタイルに振り切ることをおすすめします。
居住地・年齢・性別・最終学歴・性格
いわゆるメタ認知っぽいイメージです。近年の診断士試験は情報戦の様相を呈しており、ネットやSNSを通じて非常に多くの情報を目にすることになります。自分の特性を客観的に把握しておけば、それらに流されることなく情報を取捨選択しやすくなります。
居住地:地方の県庁所在地
年齢:40代後半
性別:女性
最終学歴:理系大卒(のちに経済学・経済政策で苦しむことに…)
性格:整理整頓が好き、くどい説明も好き、早起きは苦手
保有資格と業務経験
診断士試験で役に立ったのは、以下の中でも太字のものです。
特に、簿記は最低でも日商簿記3級がないとしんどいかも(大抵のテキストは複式簿記や財務諸表を知っている前提で作られています)。
日商簿記はCBTでほぼ一年中受験できます。手始めにぜひ!
保有資格(IT系)
ITパスポート、基本情報、応用情報、情報セキュリティスペシャリスト保有資格(財務会計系)
USCPA(全科目合格)、日商簿記2級業務経験
新規事業立ち上げ、マーケティング、企業法務、営業
試験の概要
筆記試験に合格して中小企業診断士になるためには一次試験、二次試験を突破する必要があります。その確率はわずか「4%」と言われています。
一次試験は全部で7科目(2日間にわたって実施)、二次試験は全部で4事例(まる1日かけて実施)あります。
上記のようにウルトラスーパー狭き門であるうえ、二次試験は相対評価という世にも恐ろしい仕組みであることが、診断士試験の痺れるポイントなんですよね。全員が一次試験突破者で複数年に渡って受験している方も含めた母集団の上位20%って…
もちろん私も定期的に不安になり、いろいろと調べました。
実は二次試験に合格する以外に、「登録養成課程」を受講修了すれば中小企業診断士になることができます(下記の中小企業庁PDF参照)。
ただし、登録養成機関ごとに入学試験が課せられます。お金を払えば誰でも入れてくれるわけではないので、気になる機関があれば事前に調べておくことをおすすめします。
https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/download/Yousei_TourokuKikan.pdf
自分のスペックと試験制度を照らし合わせた結果、私は一次試験では情報システムを免除して脳みそと体力を節約して臨みました。そして、二次試験も受験したものの、確実に診断士資格を取得するため登録養成課程への入学を決心しました。
ご自身の知識や経験を活かせるものは遠慮なく活かして、1ミリでも有利に試験勉強を進めていく。これが前向きに継続するコツかなと思います。
使えるもんは何でも使う、そのうえで周到な計画を立てる。
次回は「勉強計画」について投稿する予定です。
私が影響を受けた書籍も紹介します。お楽しみに!