【自己紹介力】フリーランスが考えるべき自己ブランディングについて
本稿は前回の続きでもありますが、営業して仕事を取ってこなければならい際に、まず直面するのは自分をどのように表現するか、つまり「自己紹介」をどうするかという点だと思います。強みを言語化して、かつ差別化してブランディングするって難しいですよね。今回はそのお話です。
自己紹介をきっちりする為には、自己ブランディング(=セルフブランディング)を設計しておく必要があります。その上で、名刺も常備しておきましょう。フリーランスの方々は、名刺は戦場では必需品です。
そもそもセルフブランディングとは!?
セルフブランディングとは、自分自身あるいは自分のビジネスをブランドにすることです。個人が力を持つ時代が到来した昨今、特にフリーランスに必要なのは「自分という商品」づくりです。
一昔前までは、仕事をするなら、何らかの組織に属することが一般的でした。個人の力は弱く、組織の力を借りなければ、ビジネスを展開することが難しい環境でした。また、情報収集ツールが限定的だったこともあり、情報はマスメディアによって統制されていました。
しかし、現在はビジネスのインフラが整備されているおかげで、時間や場所を問わず、仕事をすることが可能です。また、個人が世界に向けて情報を発信することも容易にできるようになりました。
その結果、趣味嗜好が多様化し、マスメディアの影響力が弱体化、個人の影響力が、ますます増大しているのが現在の傾向です。企業が発信した企業目線の宣伝はもはや効果は薄く、フォロワー数の多い影響力のあるインスタグラマーやユーチューバーといった個の力によって商品が売れるといった現象になっています。
情報の発信力を高め、自分自身をブランド化することができれば、個人でも飛躍的発展を遂げることができます。自己ブランディングと聞くと難しいことのように感じるかもしれませんが、発信自体は子どもでもできることです。時代の変化に上手く適合できた人から、個人のスターがどんどん誕生しています。
セルフブランディングを実現するポイント
セルフブランディングをより戦略的に設計するためには、「バリュープロポジション」を理解しておくと良いと思っています。ここでは、その考え方を大まかに述べますが、細かくは伝えきれない情報もあります。『ライバル・競合との差別化(希少性)』の観点で、知っておくと良い情報もありまして、それは以下を参考にして下さい。
●3つのキャリアを掛け算して100万分の1の人材になる――藤原和博氏が語る人生100年時代の働き方
元リクルート社フェロー 藤原和博
●1000万稼げる力があっても、700万程度に抑えておく。ボクが考える「収入の増やしかた」
キングコング 西野亮廣
バリュープロポジションとは!?
Twitter、Facebook、Youtube、ブログなど、発信媒体は豊富な現代。今や誰でも簡単に自己ブランディングの為の発信ができます。ただし、ただ発信すれば良い訳ではありません。セルフブランディングを実現するにはいくつかポイントがあります。結論を言うと…
・顧客が望んでいて(ニーズがある)、
・ライバルが提供できない、
・自分が提供できる価値
の、ポジションを見つけることです。見つければ勝ちです。
そのポジションを、「バリュープロポジション」と言います。
ただ、そうは言っても難しいですよね。ライバルが提供できず、自分が提供できる領域を持つってどうすれば良いのか。その希少性のヒントが上記の藤原さんと西野さんが述べてくれています。ヒントにしましょう。
まず何をやるべきか
まずは、自分の強みを分析することです。競争社会では皆同じ価値を提供しています。だから顧客に対して違いが出せない。結果価格競争になり低収益に陥る。強みに対しその価値を求めている顧客がいれば唯一無二の存在となり、価格は二の次になります。まずは小さな情報発信をしていき、他人より苦もなく上手くできる点を見つけ、柔軟性を持ちながら広い知識を吸収し、一つの領域に長く固執し過ぎないことも重要です。
次に、ターゲット層を絞り込むことです。趣味嗜好が多様化しているからこそ、国民的なスターは誕生しにくくなっています。むしろ少人数の熱狂的なファンによって支えられる形の方が利益を得て存続しやすいです。あなたのファンを増やしていければ、ブランディングは成功します。
「あなたを必要としている人は誰なのか?自分がその人に対して何ができるか?自分というブランドを作る上では欠かせない要素です。
そして、効果的な情報発信です。情報発信の精度を磨いていけば、加速度的にファンを獲得できるでしょう。情報そのものは、今やほとんどが無料で入手可能です。だからこそ、どこからではなく「誰から」情報を得るかということが重視される傾向があります。魅力的な情報発信を行い、自分自身のファンを作れば、ビジネスを大いに飛躍させることができます。
フリーランスの「Webデザイナー」を例に、”バリュープロポジション”を考えてみる。
先日、とあるフリーランスの方から、「私、Webデザイナーになったばかりなのですが、ライバルも多く、差別化のヒントをアドバイスして欲しい」と相談を受けました。まず、フリーランスの方はこういった”壁打ち”は絶対にした方が良いと思っています。壁打ちの重要性はここでも述べています。
それでは、その時のアドバイスをここで出来る限り言語化します。
まずこの方は、以下の特徴がありました。そう、まずは自分の強みの整理からでしたね。
・アパレル店長経験あり
・服のデザインをよく制作もしていた。グラフィックデザインも強みあり
・スポーツへの想いがある。特にアスリートのセカンドキャリアを設計できたらと思っている。
etc...
【アパレル】×【グラフィックデザイン】×【Webデザイン】
すべてを掛け合わせてブランディングしましょう、とまずアドバイスしました。価値の掛け算です。
ただ、ターゲッティングは、まだ難しい点ではあります。顧客から求められなければなりません。スポーツ・アスリート市場から望まれたい所ですが、この点はブレストしながらその日は終了しました。アスリートの方々は身体にフィットする衣服には細かいと思いますし、セカンドキャリアとして起業されるようなアスリート起業家をサポートする意味で、Web制作を請ける所までブランディング化できると良いのだろうなぁとは感じました。
このようにブランディングを模索してブラッシュアップしていきながら、日々発信、発信のアクションとなります。いかがでしたでしょうか?
自分の好きな事、やりたい事、が結果的に自分のセルフブランディングに組み込まれると理想ですね。狙いにいったはいいものの、嫌いな事だったりするとそれは不幸かもしれませんで。
本日のまとめ(Point!!)
・フリーランスはセルフブランディングは重要であり、名刺の常備は必須。自分が何者かを表現できるようにしましょう。
・セルフブランディングでは「バリュープロポジション」を抑えるような設定ができると理想。世の中のニーズがあり、かつ希少性があるブランド作りをしましょう。
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