実家の話。

うちの庭木はしっかり手入れされていれば良い庭園になるのだが、ここずっと放置プレイだったので今更手を入れようがない。先代が木を適当に植えたのか、あちらこちらに灌木が植わっている。ばあさんが家にいた頃に言っていた築山なる木は近所からの目隠しになるが、それ以外はどうしようもないので数年前から少しずつ切り崩している。

もともと此処の地所は祖父に当たる代が住んでいたのだが、祖父が亡くなってから父とともに引っ越してきて、移り住んだ。そのときに家を建て替えたのだが、古い家は南北に対して縦長であったのに対し、新しい家は横長に建てた。工事の時に取り壊さなかった倉庫があり、祖父の代の色々な本や資料などが保管されていたが、あまり取っておく価値もないし古くなる一方なので、この春に産廃用のコンテナを借りて遺物整理を行なっている。

祖父は日露戦争に興味があったらしく、それ関連の資料本や小説、新聞の切り抜きなどを大量に所持していた。祖父が残した自叙伝にもそのような記述がある。新築を建ててからもう15年になる。保管状態も良いとは言えず、一部は虫が食っているのでほぼ全て処分した。いずれは倉庫自体も取り壊したいと考えている。

次に、祖母の部屋の話。実は新築後に祖母も同居していたのだが、当初は朝食などを一人で取りたいと言って、小さい台所付きの小さいワンルームの部屋を別に作らせた。いわゆる離れということになるが、祖母が2011年冬に施設へ行ってから空き室になったので、しばらくは物置として使っていた。しかし近いうちには、中を片付けて仏間にしたいと母は言っている。今現在、祖父の仏壇を母屋の元々祖母が居た部屋に置いているが、そこから移動させたい考えである。なお、母屋の元々祖母が居た部屋は母屋の部屋の中で最も広い部屋であるので、この部屋も綺麗になれば家の中がかなり整理できるのだが、そこまで手が付けられるようになるのは数年先だろう。離れの中にはデカい桐の箪笥のように、処分しづらいものもあって面倒である。

また夏になると、芝生に雑草が生えてくるのでそちらの手入れにかかりきりになる。私が帰省した際には多少手伝えるのだが、今年は色々と忙しいので目処すら立っていない。そうなると本格的な片付けに取り掛かれるのは再来年度以降になりそうだ。

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